九十六話 ページ4
ということで次の日。
もう早速オクタヴィネルには驚かされましたよ…………
手土産を持って、魔法の絨毯を返しにきたところまではよかったんだよ。
スカラビア寮生が中に入るのを渋っている時、バイパー先輩が来た。
バイパー先輩の静止も聞かず強引にスカラビアに入り、
カリム先輩の性格を知っていてそれを利用するなんてねぇ…………
で、結局スカラビアとオクタヴィネルの合宿、ってことになっちゃったし。
いやー、今日のカリム先輩はいい奴の方なんだな。
それにしても、オクタの演技、あれはあからさますぎんだろ。
それに反応するカリム先輩もカリム先輩だけど。
なんか、カリム先輩って知らなさそうだよね。ﾋﾟｰｰｰｰとかﾄﾞｯｶｰｰｰｰﾝとか。
あ、やば。今放送禁止レベルのこと思っちゃったよ。
「アズールはこの学園でもトップクラスの魔法士だ。
スカラビアの成長のためにも滞在してもらった方がいい！
それに、せっかく訪ねてきたやつを無下に追い返すなんてアジーム家の名折れだ。」
「あぁ………カリムさん！なんて懐があってお優しい方なんでしょう！
もちろんですとも。僕に教えられることならなんなりと！」
いや、いくらなんでもいい人すぎんだろカリム・アルアジーム………！！先輩
もう、ほんとにいいやつだわー。まじでいいやつだわ。
なに？いつか詐欺に遭うぞ？どうすんの？どうすんの？？(二回目)
「料理や掃除のお手伝いなら、僕たち双子にお任せください」
「そーそー。いつも店でやってるから、慣れてるしぃ」
「そいつは助かる！ジャミルの負担も減るだろうし。」
「俺のことはいいから…………ああもう！全然聞いてないな」
ははは………バイパー先輩お疲れ様です。
「よし！早速だがアズールの胸を借りて特訓だ！荷物を置いたら庭に来てくれ！」
「了解しました。スカラビアのみなさん、どうぞお手柔らかに」
ほいほい。どうせ私たちもだろ？
『はああぁぁ………………さてと、行きますか…………』
一週間分のため息を吐き、仕方なく立つ。
そんな私をめざとく見つけたカリム先輩が聞いてきた。
「A、嫌なら参加しなくてもいいんだぜ！見学するか？」
『あ………いいです、いいです………やります』
「そうか！なら、頑張れ！」
『いやいいやつすぎんだろ(ありがとうございます)』
「え？」
『ありがとうございます』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
地獄の番人 - いや〜〜、夢主さん、愛されていますね〜。思わずﾆﾔﾆﾔしちゃいましたよ〜。本当に面白いです続きを楽しみに待ってます。 (2022年12月11日 18時) (
レス) @page33 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» いつもコメントありがとうございます！詠唱………今なんとなく考えてるんですがちゃんとできるまでちょっと保留ですね………また鈴木のユニーク魔法が使う場面があったら出てくるかもですけど (2022年12月5日 19時) (レス) @page24 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 鈴木の詠唱？がどうなるか楽しみに待ってます!! (2022年12月5日 18時) (レス) @page24 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
仁音 - 面白いです！お身体に気をつけて更新頑張ってください(*^^*) (2022年11月25日 22時) (レス) @page9 id: cd46630a56 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年11月23日 12時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サリー | 作成日時：2022年11月22日 7時
