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百十三話 ページ21

「ジャミル…………ジャミル!」

「う………………ここは………」

「よかった。なんとか正気を取り戻したようですね。」

「ふなぁ…………しばらくあのバケモンの夢見そーなんだゾ………」

「じゃ、じゃびる…………
うわあああああああん!!」

「ラッコちゃん、全然言葉喋れてねーじゃん。」

「一発殴ってやると言っていたのも、すっかり忘れていますね。」


「い、生きてて良かった…………いぎででよがっだ………」

「お前はどうしてそう…………はぁ〜〜…………」

「俺、俺………うっ、お前がどんな気持ちで過ごしていたか知らなかった。
ず、ずっと、ズビッ………我慢させてたことも、ひぐっ、ぜんぜん、知らなぐでっ………」

「その結果が、この手酷い裏切りですよ。」

「そーだよ。ウミヘビくんは内心ず〜っとラッコちゃんのことバカにしながら生きてたんだよ。」

「お前ら、俺様より空気読まねぇんだゾ!」

『ま、なにはともあれ、正気に戻ったんだったらよかったよかった。』

「うん、そうだね!」



「お前は、ひ、ひどいヤツだ………
だけど、やっぱり、ずっと俺を助けてくれてたのも、お前なんだ。」

「カリム…………」

「だからもう、今日からはやめよう。親の地位とか主従関係とか、そういうことで遠慮するのは。」

「…………は?」

「今日からは、遠慮なしで本気で一番を奪い合うライバルになろう。
改めて、対等な立場で………………友達になろう、ジャミル。」

「対等な立場で、友達に……………?
ふ…………お前らしい結論だな、カリム………
なら、対等な立場で言わせてほしい。


ぜっっっったいにお断りだ!!!」

「えっ」

「え〜〜〜〜!?」

「考えなしで大雑把、間抜けで不器用、超がつくほど能天気で傲慢、
デリカシーゼロのこのボンボンが!!!
そんなヤツと誰が好き好んで友達になんかなるか!!
利害関係がないなら、お前とは一ミリたりとも関わりたくないね!」

「え、えぇ〜〜〜〜!?なんだよそれぇえ!?」



「ほ、本当はあんな性格だったんだ。」

『うん、確かに。でも、あの性格の方が私は好きかな』

「うん、私もだよ!」

「Aさんの言う通りです。僕も今のジャミルさんの方が好感が持てますよ。」

「なんだ?ニヤニヤして気持ち悪い。」

おお。もうその性格で突き通すんだね。いいと思う!

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地獄の番人 - いや〜〜、夢主さん、愛されていますね〜。思わずニヤニヤしちゃいましたよ〜。本当に面白いです続きを楽しみに待ってます。 (2022年12月11日 18時) (レス) @page33 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» いつもコメントありがとうございます!詠唱………今なんとなく考えてるんですがちゃんとできるまでちょっと保留ですね………また鈴木のユニーク魔法が使う場面があったら出てくるかもですけど (2022年12月5日 19時) (レス) @page24 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 鈴木の詠唱?がどうなるか楽しみに待ってます!! (2022年12月5日 18時) (レス) @page24 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
仁音 - 面白いです!お身体に気をつけて更新頑張ってください(*^^*) (2022年11月25日 22時) (レス) @page9 id: cd46630a56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年11月23日 12時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サリー | 作成日時:2022年11月22日 7時

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