短編3ー2 笑顔 ページ10
野坂side
A「おいし〜」
野坂「ご機嫌だね、美味しいかい」
A「うんっありがとう！」
僕は自分のアイスを食べるのも忘れてAさんを見る
野坂「･･･僕アメリカに行くよ」
A「え？」
目を見開いて真顔になるAさん
野坂「僕は手術を受けるんだ、必ず戻ってきてみせるよ」
A「･･･」
黙ってしまったAさん
野坂「･･･Aさん？」
A「は！･･･あ！うん！絶対治るよ、私、応援してる･･･っ」
野坂「･･･ありがとう」
A「い、いついっちゃうの？アメリカ･･･」
野坂「フットボールフロンティアの世界大会、イナズマジャパンの選手が発表される日に僕はいくよ」
A「･･･」
野坂「僕が選ばれなくても、いままで戦ってきた人達が選ばれるんだから見届けたいんだ」
A「･･･わ、私は･･･」
野坂「？」
A「の、野坂くんも絶対選ばれてると思うよ！絶対！」
野坂「！･･････ありがとう、Aさんに言われるとそんな気がしてくるよ」
A「あ、あの･･･野坂くん」
野坂「･･･？なんだい」
A「･･･1回だけでいいから一緒にお出かけしてくれませんか･･････！」
何を言われるかと思ったら
凄く嬉しい誘いだった
嬉しかった
野坂「何を言い出すかと思ったけど」
A「･･･っ」ドキドキ
ぎゅっと目をつぶって黙っているAさん
野坂「･･･いいよ」
A「え！！」
野坂「いいよ、どこ行こうか」
A「ほ、ほんとに！？ほんとに！？」
野坂「あはは、ほんとうだよ」
A「嬉しい･･･！ありがとう野坂くん！」
野坂「･･･！」
A「ゆ、遊園地とかどうかな･･･」
野坂「うん、いいね、行こうか」
パァァっと明るくなるAさん
ほんとは僕の方が嬉しいのかもしれない
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作者名：桃香 | 作成日時：2019年12月24日 20時
