短編2 薬 ページ5
Aside
A「あれ？この薬、なんだろう」
私はハートの模様がついた薬を見る。これはドリンクを用意している台所にぽつんとあったもので、普段こんなものはなかった
A「･･･栄養ドリンク･･･？」
一応もっていこうかな、ドリンクの横にあったわけだし、誰かのリクエストなのかもしれない
ーーーーーー
A「飲み物お持ちしました〜！みんなお疲れ様！」
稲森「疲れたー！喉乾いてたんだよねー！」
円堂「あれ？Aそれ、何持ってるんだ？」
A「ん？これ、誰か頼んでたやつかなって思って持ってきたんですよ！」
全員「･･･」
A「あれ？」
A「･･･誰のでもないのかな」
野坂「あぁ、僕のだ」
A「野坂くんのか、はいっ」
野坂「ありがとう」
この薬の正体は後に知ることになる
ーーーーーー
A「今日も疲れたー･･･ってみんなの方がもっと疲れてるんだろうけど」
野坂「隣いいかな」
A「お疲れ様、野坂くん」
野坂「今日は監督も厳しかったね」
A「試合近いもんね〜･･･」
野坂「そう言えばさ、これ、飲んでみてよ」
A「ありがとう、優しいね」
野坂「･･･どう？」
A「美味しい！」
野坂「そう、良かった。もし具合悪くなったら言ってね」
A「？うん」
ーーーーーー
その夜
A「･･･はぁ･･･」
なんだか心臓がドキドキして、いつもより鼓動が早い
A「･･･っ･･･はぁ･･･」
収まらない、なんだかわからないけど･･･何かを求めてる私がいる
A「･･･はぁ･･･はぁ･･･っ」
私は部屋を飛び出し、フラフラと洗面所に歩く
A「･･･っ」
気分が悪くなり、私は壁にもたれかかる
A「あ･･･」
曲がり角で野坂くんが通りかかった
野坂「！大丈夫？」
A「あ･･･あ･･･」
私は野坂くんに飛びつく
野坂「！」
A「だめ･･･野坂くん･･･なんだか変なの･･･」
野坂「･･･部屋おいでよ」
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作者名：桃香 | 作成日時：2019年12月24日 20時
