短編3ー6 皇帝の帰還 ページ14
Aside
あれから数ヶ月後、ウズメキスタン戦のハーフタイムの時
A「･･･」
野坂くんは私に1本の電話をくれていた
ー回想ー
プルルル
A「はい･･･」
野坂「Aさん？僕だよ」
A「･･･！野坂くん！？」
野坂「あはは、久々だね。声を聞く限り元気そうだね」
A「野坂くん、手術は･･･」
野坂「うん、全部終わらせてきたよ。これからロシア戦、後半の試合に出る」
A「え！そんなに早く･･･大丈夫なの･･･？」
野坂「うん、大丈夫だよ。早くボールを蹴りたいんだ。それに君にも早く会いたいよ」
A「？！？！/////」
野坂「約束･･･守ってくれる？」
A「･･･私も会いたい」
野坂「･･･この試合の後、噴水広場の前に来てくれ。僕も試合が終わったらすぐに行くよ」
A「うん･･･フィールドで待ってるよ」
野坂「それじゃあ」
ーー回想終了ーー
野坂くんが帰ってくる。やっと会える。
稲森「Aちゃん、なんだか嬉しそうだね。さっき少しいなくなってたみたいだけど何かあったの？」
A「え？！ううん、なんでも･･･！」
氷浦「すごいニヤニヤしてるけど･･･」
A「全然･･･！」
そんな会話をしてると
剛陣「うおおお野坂？！」
A「(ドキ！！)」
みんなが野坂くんの周りに集まる。真っ先に向かっていたのは西蔭政矢だった
野坂「やぁ西蔭」
私はというと、なんだか照れくさくて監督の後ろに隠れている
野坂くんだ･･･本物だ･･･
野坂くんはキャプテンマークを杏奈さんに渡され、いなくなった円堂さんの代わりとして後半キャプテンをつとめることになった
そしてついに野坂くんと目が合った
野坂「･･･くす」
野坂くんは優しい笑顔で私の方に近づく
野坂「ただいま」
A「お、おかえりなさい･･･///」
やっぱりかっこいい。なんだか目を見ることが出来ない
野坂「行ってくるよ」
野坂くんはフィールドに走っていった。その逞しい背中をぼーっと見つめる私
A「･･･」
つくし「もしもーし、Aさーん？」
A「あ！//別に見てません！//」
つくし「？？」
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作者名：桃香 | 作成日時：2019年12月24日 20時
