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Aside


「...あ、そういえば」

名前、まだ聞いてなかったな。
さすがにトシとも呼べないので、聞くことにした。


「...あれ?」


道場の端から端まで探したけど、見当たらない。
朝の仕事もすべて終わったので、稽古の準備をしている近藤さんに聞いてみることにした。


「近藤さん〜?」

そう呼ぶとキョロキョロして読んでいる人が誰か探していた。
大人数で部屋にいるもんだから、誰が読んでいるか分からなかったのだろう。

「私!こっちこっち!」

呼ぶと、近藤さんはあぁ、と言って私に気付いた。
二カッと笑い、私に近寄ってきてくれた。

「どうしたんだ?」

「あの無愛想な子、居ないんですけど...」

「えっ、嘘!?ちょっと俺、探してくる!」

「わぁっ!?ちょっと近藤さん!お稽古!」

「勲!!!!」


近藤さんの父上様まで気付いてしまって、怒っていた。
あの子にあんなに気を使ってやる必要もないんじゃないか
稽古をほったらかしてまで探しに行かなくても。

でも、近藤さんだからしょうがないか。
少し笑みが零れた。
すると袖をクイクイと引っ張られる。


「Aさん!おんぶしてください!」


そう言って嬉しそうに飛び跳ねるのは総悟君だった。


「しょうがないなぁ」


そう言っておんぶしてやると嬉しそうにまた飛び跳ねた。


「ちょ、危ないわよ!」

「Aさん、俺階段二段飛ばしで登れるようになったんですよ!」

「そうなの?凄いなぁ、私もできるかな〜」

「できますよ!」

「そう?じゃあお散歩がてら、少し外に出てみる?」

「いいんですか!やったぁ!」


後ろを見るとずっと笑ってる総悟くんがいて、それに私もつられてクスクス笑う。


近くの川まで行くと総悟くんはバシャバシャと遊ぶ。
まるで私は保護者になったかのような気分で、大きな石に座る。




あの子は何をしているんだろう




「えっ」

「どうしたんですか、Aさん」

きょとんとした顔でこちらを見る総悟くん。
心配させたかと思い、何も無いよと教えるとまたかわであそびはじめた。



あの子のこと考えてた私にびっくりした。
何故今?




そんなこと考えてたら、もう2時半位だろうか。
それでもまだ飽きてない総悟君はほんとに純粋で可愛らしい子だ。


お腹すいたな...
食堂にでも行こうかな
でもお金ないし
一旦道場に帰ろう



ぼーっと考えていると、鈍い音が鳴った。


「総悟君!」

六→←四



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真撰組   
作品ジャンル:アニメ
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唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです!ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ!?あの愛音様!?いつも見させていただいてます!こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです!更新がんばります!よろしくお願いします! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は1人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい! (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年2月24日 5時

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