三十二 ページ40
次の日の朝。
私たちは何事もなく仲直りをした。
「総悟くん、これ味見してくれないかな？」
私は昼食を作っている真っ最中だった。
総悟くんは稽古が終わり次第真っ先に私の所へ走ってきた。
「美味しいです！」
「良かった、じゃあこれでおしまい。」
「もう何かすること無いんですか？」
「うーん...じゃあ、お盆にお皿並べてくれるかな？」
「はい！Aさんはゆっくり休んでてください！」
「いいの？」
「僕が全部やります！」
総悟くんはきっといい子になるんだろうな...
なんて思いながら総悟くんを眺めていると、土方君がやって来た。
「よォ」
「土方君、どうしたの？」
「別に、暇だし来ただけだ」
「そっか...」
他愛ない会話を続けていると厨房から総悟くんがひょこっと顔を出した。
「Aさん、できましたっ！って土方コノヤロー！！！」
「はぁ...お前いいな、懐かれてて」
「え？」
土方君が立ち上がった瞬間、総悟くんが飛んできた。
「っ、危ねぇだろうが総悟」
「先輩に向かってなんだその言い方っ！！」
「ちょっと二人共！」
私が声を出してもふたりはやめようとしなかった。
総悟くんは土方君の髪を引っ張り、土方君は総悟くんのほっぺを抓ったり。
「やめなってば！」
やはり私が言っても辞めなかった。
イライラした私は土方君から総悟くんを降ろした。
「おう、すまねぇなA」
「何すんですか！Aさん！」
「あんたらいい加減にしなさいよ...」
私は土方君と総悟くんのほっぺたを抓った。
「おおおいいてぇぞ離せ！」
「うぅ..」
「あんたら私の言うこと聞きなさいよ！」
それから約３０分説教した。
みんながご飯を食べ始めてもお構い無しに声を上げた。
「土方君は土方君で手を出さない！土方君なら総悟くん位下ろせるでしょ！？」
「こいつが鬱陶しいから...」
「言い訳しない！！」
「...」
「へっ、ざまぁみろ土方」
「総悟！！！」
「はいっ！？」
「アンタは土方君にちょっかいかけないの！」
勿論みんなは爆笑。
土方君と総悟くんが正座して私に説教されてるなんて図もう見飽きただろうに。
「じゃあ早くご飯食べて」
「わかりました...」
「...」
可愛いな、なんて
勿論総悟くんも可愛いんだけど、説教してる時のムスッとした顔はいつもと違う顔で新鮮だった。
私もお腹が空いたので、土方君の隣に座った。
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唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます！ (2018年2月25日 23時) (
レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです！ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます！ (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ！？あの愛音様！？いつも見させていただいてます！こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄！ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです！更新がんばります！よろしくお願いします！ (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は１人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい！ (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐辛子の民 | 作成日時：2018年2月24日 5時
