検索窓
今日:24 hit、昨日:7 hit、合計:81,445 hit

二十六 ページ31

しばらく莉香と話していて、三十分がたった。

いきなりお客さんは次々と入りだし、莉香と話す暇はなくなってしまった。



「アンタも忙しいね」


「女は忙しくなきゃ太るよ」


「それは間違ってない」



そして次々とお客さんが来る中...3人。



「おーい!莉香ちゃん!って、Aちゃんもいるじゃないか!」



「近藤さん!」



「A...?」



「あ、土方君。終君も来てんだね」



「終ー!?!?!?」



飛び出てきたのは莉香。
そう、片思いしているのは私だけではなく彼女も。

斉藤終。莉香は彼に恋をしていた。



「(こんにちは)」


ノートに文字を書き莉香に微笑む終くん。
罪な女、じゃなくて罪な男...。

莉香は顔を真っ赤にしていた。
お盆で顔を隠すと、小声で席を指さした。


「あぁあちらの席に...どう...ぞ」



終君ははてなマークを浮かべていたけど、近藤さんと土方君はすぐに気づいたはず。

終君が席に進むと近藤さんはニヤケながら莉香に近づき言った。


「バレバレだぞ」


私もそれを聞いて笑ってしまった。
土方君も少し微笑んでいたが、わけがわからないと言った顔の終君を連れて席に座った。

莉香は近藤さんの言葉を聞いてさらに顔が赤く染まった。


「あぁぁぁぁぁぁぁちゃいます!!!!!!!」



周りの客は皆莉香の方を向いた。
客の視線が刺さってもなお、莉香は否定し続けた。



「ちゃうんですちゃうんです!ほんまにちゃいますから言わんといて!近藤さん!サービスするから!頼む!ホンマ言わんといて!」


「わ、分かったから静かに、お客さんに迷惑...ってか莉香ちゃん店長でしょ」


「莉香、お客さん待ってるから...早く作りな?」


「あ、ほんとだ...Aこれ終君達の所持っていくから付いてきて」


莉香が持っていたのはお盆に乗った三つの水。


「ついてこないとか言わないでよ」

私にお盆を渡すと、あんたが渡しなさい...って。
なんで私が渡さなきゃいけないの...?

「あっ、うん...」



「お、お待たせ...」


「お待たせしました、だよ」


「えぇー...」


「はよ言えシャイガール」


「お、お待たせしました...?」


「...おう、すまねぇな」

「(ありがとう)」

なんか、恥ずかしい...!

照れていると、次に口を開いたのは莉香。



「ご注文はどうされますか?」


「んー、じゃあ...」



「かしこまりました!A、もう座ってな」

そうして莉香が帰ろうとした時、終君が莉香の手を掴み止めた。

二十七→←二十五



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
138人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真撰組   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです!ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ!?あの愛音様!?いつも見させていただいてます!こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです!更新がんばります!よろしくお願いします! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は1人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい! (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年2月24日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。