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十七 (改装年二)遅れてすみません! ページ22

そしてまた、男の人にあった。
私は絶対についていこうとしなかった。
その男の人は夏場の癖、首にマフラーのようなものを巻いていた。

なんとか抵抗したが、無理だった。

子供で大人の力に勝てるわけもなく、無理矢理ある場所に連れて行かれた。


「...ここは?」


「俺が通ってる道場だ。ここで手伝いしていい子にしてるんなら世話みてやんよ、嬢ちゃん?」




食べ物、飲み物、風呂厠。すべて揃った暮らしが出来てもまた迷惑がかかるに違いない。
でもこの人の目は真剣だった。
ヘラヘラとした顔でも。

迷惑をかけたらすぐに出ていこう。

その決意をし、私は道場に住むことにした。


「近藤さん、頼む」


「...いや、子供にこの道場全員の仕事は任せられん。やるなら、お前もやれ。風雅(フウガ)」


「おっ、俺も!?」


「当たり前じゃろう!娘連れてきて無責任な事をするでないぞ!」


「分かりましたよ〜!やればいいんでしょ!?」


「お前はいつも言い訳やら、自分勝手だな!勲とそっくりじゃ!」


「なっ、あいつと同じにすんな!」



私は話を聞いているだけだが、なんとなく分かることがあった。
まず、私を拾ったのは風雅さん。
そして、この道場の主は近藤という人。
勲という人は、風雅さんと仲が悪い?



「そーいや、お前名前は?」


「...A。」


「ふぅん。」


自分から聞いておいて、無関心な返事。
ホントにこの人についてきてよかったのか?
その不安は増えていくばかりだった。


「A!オレの事は兄さんと呼べ!」


「...は?」


「は?ってなんだ!兄さんに向かって!」





そう、この人は重度のロリコン。
年下の女の子が好きみたいで今までも何度か通報されたことがあるらしい。

それから、私は兄さんとなんとなく親しくなり、何度も助けられた。5年ほど経ったある日。
仕事にも慣れてきてひとりですることが多くなった。私も背が伸びてきて兄さんのロリコンもなんとなく消えてきた。



「...兄さん?」


「...」


「ちょっと、兄さんったら!」


「...」


「おい!ジジイ!」


「...ぅゔ」


「えっ?」


「ゔぁぁぁ!!」




兄さんは、"吸血病"になった。

十八(回想編三)→←お知らせばっかり(´・∀・`)



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真撰組   
作品ジャンル:アニメ
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唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです!ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ!?あの愛音様!?いつも見させていただいてます!こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです!更新がんばります!よろしくお願いします! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は1人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい! (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年2月24日 5時

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