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十五 ページ20

土方side

Aが泊まりに行って、数時間が立ち夕方。

道場の奴らは皆、夕飯の支度をしていた。
やっぱりAが居ないと忙しいもんで、この仕事を全て一人でこなしていたのに皆驚く。
総悟を送るヤツも俺しかいなくなり、総悟を送れば帰ってきて晩飯を食べる。



「ったく...疲れんな」



縁側に腰をかけ、頬に流れる汗を拭った。
Aはいつもこの仕事を愚痴一つ零さずやっている。

あいつにも、たまにはこんな日が必要だろう。

道場の奴ら全員でやっても疲れる仕事を、一人でこなしているんだ。疲れて当たり前だ。


「トシ」


「!近藤さん」


「疲れたろう、ほら」


「すまねぇ」



近藤さんは盆に茶を2つと
煎餅が何枚か入った皿を乗せ持ってきた。
盆を俺の横に置くと、盆を挟む形で座る。

そして俺と同じように汗を拭うと煎餅をバリバリと食べ始める。
そして、俺も煎餅を手に取り食べる。


「なぁ、近藤さん」


「ん?どうした」


「...Aは本当に大丈夫なのか?」


「大丈夫だろう、小さい間世話になっていた方だ。宮城さんって言ってな。
だがある日近くの山が山火事になっちまって、それに巻き込まれて家は半分ほど焼けちまって、
その時逃げたAちゃんがうちの道場に来たんだ。


「その宮城っつー爺さんはなんでここが?」


「Aちゃんが美人だって武州で話題らしくてなぁ。そんで、その噂が爺さんの元まで渡ったんだろう。」


宮城とかいう爺さんは親ではないことが分かった。
なら、









Aの親は...?









「...アイツの両親は?」




近藤さんは少しびっくりし、その後難しそうな顔をした。




「お前と同じ..."隠し子"だ」



「っ.....!」






俺は自分の記憶を思い出した。
そして、自分の記憶をあいつに重ねた。

((置いてかないで...))

あの時、寝言で唸っていたのはきっと家族の事だろう。






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次回から3話ほど回想編に入る予定です。
お気に入りありがとうございます。
hit数4000超えもありがとうございます。
コメント、評価お待ちしております。
これからも逢いたいが情、見たいが病。をよろしくお願いします。


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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真撰組   
作品ジャンル:アニメ
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唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです!ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ!?あの愛音様!?いつも見させていただいてます!こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです!更新がんばります!よろしくお願いします! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は1人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい! (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年2月24日 5時

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