十一 また文字数。 ページ15
現在正座で大説教されています。
藤咲Aです。
「...ったく、ほら。立て」
かれこれ１時間はされてる気がする。
その間ずっと正座だったわけだ。
つまり、立てない。
「あ、あの...」
「んだよ」
「立てないんですが」
「立つだけたってみろ」
「...」
そう言って手を貸してくれた彼。
私はその手を握り、彼も手を上に持ち上げようとした。
あ、立てた。
と、思ったその瞬間、体制を崩してしまった。
彼も体制を崩し、床に倒れると私が上に乗り、彼が下にいるという体制になる。
「あぁぁぁ！ご、ごめんなさい！」
そう言って退こうとするが、足が痺れて動けない。
どうにもできないので、彼にお願いしようと振り向くと。
「はやく...どけ」
彼は顔を真っ赤にしていた。
それを見て私も恥ずかしくなり、退こうとするがやはり足が痺れて動けない。
「ああ足が痺れて...」
「...ばか野郎」
「ごめんなさい...」
不覚にも胸が高鳴る。
「捕まっとけよ」
彼の首に手を回すと彼はまたお姫様抱っこをした。
だがその時ももちろん足が痺れていて。
「いったい！！！」
そう言っても彼は無視をしていて、私の部屋に向かっていった。
部屋につくと彼は震えてこう言った。
「お前...ほんとバカだなっ」
彼は笑っていた。
私も反抗しようとするが、足の痺れがまだ邪魔をする。
痺れに声を上げるとまた笑う彼。
多分彼は遊んでいるのかもしれない。
「アホ！どっかいけ！」
と言って近くにあった物を次々と投げるが、彼は避け続ける。
そして私が投げたものは全て外に出た。
段々苛立ちが増し、いつの間にか投げるものが変わっていく。
最初はティッシュの箱などだったが、段々脱ぎ捨てられていたパジャマ
「あ」
「お」
「トォォォシィィィィィ!!!!!!!!!!」
そして彼は涙目の近藤さんからの尋問を受け続けた。
「Aちゃん抱いたの！？抱こうとしたの！？まだ朝の８時だよ！？卒業した！卒業しちゃったの！？」
「抱いてねーわ！そもそも俺はもう卒業し(((ry」
「してたぁぁぁぁぁぁトシぃぃぃいいいいいいいい!!!!!!!!!!」
「うるさい！！」
私がそう叫ぶとふたりは収まるものの、近藤さんは泣いたままだ。
そんな近藤さんを追い出し、彼と向き合う
いつの間にか足のしびれも治った。
「あの、さっきの聞いてないことにするからさっさと朝ご飯食べてお稽古して下さい。」
彼は少し照れくさそうにし、
「あ、あぁ。すまねぇ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます！ (2018年2月25日 23時) (
レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです！ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます！ (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ！？あの愛音様！？いつも見させていただいてます！こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄！ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです！更新がんばります！よろしくお願いします！ (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は１人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい！ (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唐辛子の民 | 作成日時：2018年2月24日 5時
