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多分、ここ数週間で1番イライラしている。
総悟に竹刀折られた時よりイライラしてる。
「(…んだよ、どいつもこいつも)」
でも、これ以上シリアス要素なんて直ぐに入れちゃシリアス小説になる。
それはやだ。絶対続かないもん。
(前編2000hitありがとうございます)
まぁ、そんな大した理由ではないのだが。
「土方さん」
「…なんで怒ってんだよ」
「別に〜？友達に？同級生の彼氏がいて？羨ましいとか？そんなの別に思ってませんけど？」
「はっきり言え」
「花火大会に行く友達が居ない」
「そりゃ残念だな」
土方さんは私に見向きもせずにそう言った。
花火大会は五日後、もう誘える相手なんて土方さんくらいだ。
相変わらず書類とにらめっこする時間は長いらしく、目の下のクマも最近は酷くなってきた気がする。
「てことなんで、花火大会行きましょう」
「却下」
「なんでですか」
「警備なんだよ」
「へー…んじゃそれについて行きます」
「何も買わねーぞ」
「山崎さんに買ってもらう」
「馬鹿だろお前」
呆れた様子の土方さんに私は動じもせず、ジト目で睨みつけてみる。
このまま終わるなんてそんなの私じゃない。
「ついて行ってもいいですよね…？」
すると土方さんは私の頭にぼんっ、と手を置いて撫でる。
「来るんなら来いよ」
少し腹立たしげな口調で言ってるけど、土方さんが不器用って言うのはもう分かりきった事である。
「却下」なんて言っていたけど、結局は一緒に行ってくれる土方さんに笑うと、土方さんは手を止める。
「生意気な女だなホント」
「不器用なイケメンですね」
「黙れ」
「はーい」
*
相変わらず空には雲一つなくて、部屋にある付けっぱなしのテレビの天気予報は晴れマークがずらっと並んでいる。
気温も30度回ってるし、熱中症の注意報なんて出る始末。
確かに雨よりかは嬉しいんだけど、そこまで熱くなる必要は無いじゃない？
そう心の中で思うものの、やっぱり花火大会の日が雲一つない晴れの日だとすごく嬉しいものであった。
「ひっじかったさーん」
自分でもおかしくなるくらい弾んだ声を出し、副長室の扉を勢い良く開ける。
「花火大会ですよ！」
「知ってる」
「待ちに待った！！」
私の言葉を聞いて呆れたかのように大きくため息をつく土方さん。
そんな姿ももう私は見飽きている様な物。
「同級生には会いたくないな…」
「俺もお前の同級生には会いたくねェ」
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唐辛子の民(プロフ) - な、な、なんと...全て読んでくださるなど天使ですか、神ですか？あ、仏ですか。了解しました。応援ありがとございますゥゥゥゥ！！頑張りやすゥゥゥゥ！！！ (2018年8月21日 3時) (
レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
こくろん(プロフ) - 初めて唐辛子の民さんの作品を読みました！もう面白くって作品全て読んじゃいましたw応援してます！頑張ってください！ (2018年8月20日 17時) (レス) id: 0640f47a0f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - カラ松ガールさん» 愛してます。ありがとうございます。嫉妬系大好きでございます。リクエストありがとうございます！では、早速作成してきます！ (2018年8月16日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 過激ですかね。。。すいません。 (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 土方さんが夢主の部屋に入った時、夢主が床どんされてる状況を見て嫉妬してしまう土方さんがみたいです！ (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐辛子の民 | 作成日時：2018年8月12日 23時
