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「硬い硬い。土方さん?硬いよ考えが。」
「十分柔けェよ」
「何でもかんでもパクリと思うのがいけない。ノンノン」
「大体何だよあの掛け声と言い、女らしさが皆無なんだが」
「見てるこっちが恥ずかしいでさァ」
「お前が聞こえないっつったんだろクソガキ」
「旦那ァ、どう思いやす?コレ」
「いやー、ダメだよね。やっぱりMっ気が足りない」
「Mっ気とか何でお前に見せなきゃいけないの?
Sっ気ならいくらでも出すけどさ」
そんな会話をグダグダと繰り返していると、聞き覚えのある、いや。聞き覚えたく無いのだけれど嫌な声が聞こえた。
「ご主人様ぁ」
「キモいから死んでくんない?」
宇留川だ。
総悟を気に入っている宇留川だ。
「ひ、土方様までっ…そ、それとっ」
「銀時ですけど」
「銀時様ァ!」
「えっ、銀さんの事好きになる人とかいるんだ世の中」
「ったりめーだろ?よし!コイツは俺が可愛がる!」
「やん!銀時様ァ!」
「やっぱりパスで」
「返却不可です」
まぁ、顔は悪くないしこんなイケメンに囲まれたらそうなるだろうが。
「おい宇留川、彼氏とカップルダンス出るんじゃねーの」
「あっ!ケン君〜!」
「何それ、腹黒女子?」
「…俺を置いてケンとなんて…!許せねェぜィ…!」
「取り敢えず死んだら?」
*
「土方さーん、近藤さんは?」
「お前の担任と仲良ししてる」
「あー…お妙さんはどうしたのかね」
「さァな…つーか、お前が女に嫌われてんのは承知してんだが…」
土方さんはため息をつく。
「俺が何で男に嫌われんだ」
「はい?」
周りを見渡すと土方さんに痛い視線が刺さっていた。
私と目が合うと顔を少し赤くしてそらす。
流石に私も鈍感ではない。
ナルシストでもないから、それはわかって欲しい。
「私モテてんのね、了解」
「面倒臭ェ、俺ならあんな発言聞いたら冷める」
「えっ、冷めたんですか?」
「今更あんなの聞いたってどうも思わねーよ」
「失礼な、普段は上品ですから」
イライラするカップルダンス、1年生の玉入れや男子の騎馬戦が終わった。
「さてと、食堂行きますか」
「…すまねェな」
「いいえ、絶対にご飯なんて持ってこないと思ってましたから」
「あー!!NONO!!ここではやめて!!」
私は土方さんのマヨネーズを取り上げた。
横では総悟と銀さんが食事を食べながらジト目で見ている。
「…んでだよ、返せ」
「お願いします、本当に」
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唐辛子の民(プロフ) - な、な、なんと...全て読んでくださるなど天使ですか、神ですか?あ、仏ですか。了解しました。応援ありがとございますゥゥゥゥ!!頑張りやすゥゥゥゥ!!! (2018年8月21日 3時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
こくろん(プロフ) - 初めて唐辛子の民さんの作品を読みました!もう面白くって作品全て読んじゃいましたw応援してます!頑張ってください! (2018年8月20日 17時) (レス) id: 0640f47a0f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - カラ松ガールさん» 愛してます。ありがとうございます。嫉妬系大好きでございます。リクエストありがとうございます!では、早速作成してきます! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 過激ですかね。。。すいません。 (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 土方さんが夢主の部屋に入った時、夢主が床どんされてる状況を見て嫉妬してしまう土方さんがみたいです! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年8月12日 23時