検索窓
今日:13 hit、昨日:9 hit、合計:36,620 hit

1 ページ1

「A、7時だぞ」

「ん…ありがとうございます…」

「おう、掛け布団とか片付けといてやるから顔洗ってこい」

「はーい…」


突然、当たりがぼんやりしてふらついた。


「…っぶねぇ、大丈夫か?」

「大丈夫です…っわ」


またふらついて尻もちを着く。
すると土方さんが後ろから私の顔を覗いて、頭に手を当てた。


「…あちぃじゃねぇか馬鹿野郎、寝とけ」

「大丈夫ですってば…」

「2回倒れたヤツがんな事言っても説得力ねェよ。」

「…土方さん」

「なんだ?」

「プリン食べたい」

「俺をこの際パシリに使おうってか?」



てなことで。
新作初日からお熱でございます。
蓮見Aです。




「Aちゃん、ちゃんと休んでね?」

「ん〜土方さんは?」

「仕事してるよ。…あ、でも安静にしてね」

「安静…うん。安静にする。」


山崎さんにそう伝えると少し心配したような顔をして部屋を出ていった。


山崎さんの勘は多分当たってる。
少し土方さんの元へ遊びに行こうと部屋を出た。



「ひーじかーたさん」

「…てめぇは寝とけっつってんだろ」

「暇だし」



そう言うと、土方さんは立ち上がり私をお姫様抱っこした。
そして無言で部屋まで連れ戻したと思えば、ベッドに私を優しく寝かせて一言だけ言った。



「仕事片してくるから待ってろ」




「…はーい」




そんな素っ気ない返事をした私は熱で顔が赤くなるのを見られなくて済んだかな、なんて思うのでした。









________




「お前も熱なんざなるんだねィ」

「人間だもの。」

「…総悟ってさ」

「なんでィ」


私がベッドに座って、総悟は座椅子に座りながらゆっくりお茶を飲んで話していた。
流石に総悟も熱の私を狙うつもりは無いらしく、以外に落ち着いて話が出来た。



「武士になる事には、躊躇いなかったの?」



そう言うとピクっと動きが止まる総悟。



「…お前、熱で頭おかしくなったかィ?」

「んなわけあるかよクソガキ」

「俺のが数ヶ月年上」

「うるさ」


「んで、どーなのよ」

「…躊躇いねェ。俺は無かったねィ。近藤さんについて行く、その一心だった」



「私が言うのもなんだけどさ…
私卒業したら、江戸を守りたいなって」


「…お前が思ってるほど大層な仕事じゃねぇぜィ?」

「…」



「それに、俺が良いっつったって、土方のヤローが許すわけねェだろィ」

「…私なら別に」
「別に…なんだ?」



そう言ったのは総悟ではなく、土方さんだった。

2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

唐辛子の民(プロフ) - な、な、なんと...全て読んでくださるなど天使ですか、神ですか?あ、仏ですか。了解しました。応援ありがとございますゥゥゥゥ!!頑張りやすゥゥゥゥ!!! (2018年8月21日 3時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
こくろん(プロフ) - 初めて唐辛子の民さんの作品を読みました!もう面白くって作品全て読んじゃいましたw応援してます!頑張ってください! (2018年8月20日 17時) (レス) id: 0640f47a0f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - カラ松ガールさん» 愛してます。ありがとうございます。嫉妬系大好きでございます。リクエストありがとうございます!では、早速作成してきます! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 過激ですかね。。。すいません。 (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 土方さんが夢主の部屋に入った時、夢主が床どんされてる状況を見て嫉妬してしまう土方さんがみたいです! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年8月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。