210話 ページ14
Aside
レオナ【なのに……誰も…ｯ……見てくれなかったｯ】
『そう』
レオナ【少し早く生まれただけだろ！？なのにどいつもこいつも第二王子第二王子…そればっか言いやがって…ｯ
なんで、こんな…ｯ。俺、だって……ｯ】
次々と言葉が溢れて搾り出すように、それでも言葉が続かないところもあって
大丈夫。全部“きこえてる”から
安心して好きに叫べばいい
周りがそれを許さなかったというなら、私が許す
『そうだね。世の中は理不尽ばっかだ』
レオナ【ｯ……！】
『運命は、世界は、簡単に私達から幸せを取り上げる』
私達はそんな世界を生きるしかない
…でもねぇ
『けど、不公平を覆せはするよ』
レオナ【そんなん…出来るわけ】
『できるさ。私が出来たんだもの、保証するさ』
不公平を嘆くのはご自由に。それは君の権利だもの
けど、そこから思考を止めないこと
不公平に見せつけてやれるようなものを見付けて、見つからなければ創れ
自分の人生が“報われた”と思える、尊い光を
『私も手を貸すからさ。ほら、私チートだからさ(笑)使えるもん使わないとね？
…大丈夫。君の人生は報われる。絶対に、そうなるように私が手を貸す。だから、ね？』
.
.
.
レオナ【…ただ、“俺”を見て欲しかった】
『うん』
レオナ【…“俺”の声を…聞いて欲しかった…】
『うん。それで？』
レオナ【…認めて…欲しかった】
『あれ、そこ過去形なの？(微笑)』
レオナ【ｯ………認めて、欲しい…ｯ】
やぁっと聞けた
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
レオナ【ッな、にして…】
『今まで、良く頑張ってきたねぇ。偉い偉い。凄いじゃん』
レオナ【ｯ……ぁ、ぁ゛…ｯ！】
禄に嗚咽にすらならない、不器用な泣き方だけど
君が漸く泣けた事が、心の底から嬉しいよ
＿＿＿＿＿だから
ガルァアアッ！！
ザンッ！
『…お前は消えろ』
突然襲ってきた黒い獅子の喉笛を
素手で掻っきってブロットを喰らい尽くす
『“汝は輝く黄金の錠
取り巻くは錆びた影の鎖
私は全てを開く鍵
暗影の外へ繋がる扉の鍵”
【
濁黒の害獣は檻の中で餓死してろ
ｶﾞﾁｬｯ
錠が外れ、砂嵐が収まり
綺麗な黄金の結晶があった
そして、レオナ・キングスカラーの色も戻った
『さ、帰りましょうか』
レオナ「…あぁ」
と、光に包まれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どん - 続きが気になる (2021年4月13日 20時) (
レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 最新待ってます！ お願いします！【土下座】 (2021年4月12日 12時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きありがとうございます！ 最新がんばってください！ お願いします！【土下座】 (2021年4月8日 7時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが楽しみです！ 最新してくださるのを待ってます！ 最新お願いします！【土下座】 (2021年4月2日 10時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - こっちの小説も好きなのでうれしいです！ 最新がんばってください！ 応援してます！ (2021年3月21日 9時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
