そして私は気がついた【レペゼン地球】

事務所 ページ8

同じマネージャーである脇とふたりで事務所で作業をしている時だった。


脇｢Aって…好きな人いたりするん？｣


『好きな人？え、うーん…レペゼンのみんなかな笑』


脇｢そっ…か、｣


『どーしたん急に笑 そんな元気ないの脇らしくないとよ？』


いつもよりしょんぼりしている彼。なんだか脇じゃないみたいで、変な感じ。


脇｢俺真剣やけん。聞いて欲しい。｣


いきなり私の真正面に来た彼は少しだけ顔を赤らめてこう言った。


脇｢Aが好き。ずっと。｣


好き…？思考回路が停止する。


『えっ…と、好きって言うのは、』


脇｢メンバーとしてじゃない、女としてやけん｣


さらに頭が混乱する。


『まっ、て、んーーっとね。頭混乱しとうけん返事すぐできない…』


脇｢それでもいい、俺ずっと待っとくから。…でもメンバーの前ではいつも通り接して、ね？｣


『うん、』


その場にいるだけで気まずくなる。メンバーに告白されるなんてそんなこと微塵も思っていなかった。


『あっ、編集してくるね！』


そう言って部屋に駆け込む。机に向かう訳もなくベッドに潜り込んでひたすら頭を回転させる。


女として好きってことは、異性として見られていたということで。…いつからだろう、


こういう悩んだ時は大抵社長に相談するが、相談していいのかも分からない。誰に相談すべきだろうか。


ベッドで誰に相談すべきか悩んでいるうちに眠りに落ちてしまった。

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