兄弟の絆。 (ページ27)

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#27 ページ27

side裕太

涼「うぇっ…けほっ、げぽっ、(泣)」

裕「辛いなぁ、泣かんよ」

なんて会話をしていたのは、病院に向かう車の中でだけで。

メ「でも良かった、ただの胃腸炎で。ただのって言っても、涼太は辛いだろうけど…」

裕「おん、変な病気とかやなくて良かった」

メ「季節の変わり目、気をつけなきゃな。あ、今日の夜までに布団とかも出すから」

裕「ありがとう、」

メ「そ、敬語なしでいけるじゃん(笑)」

病院で点滴を打ってもらって、帰りの車の中ではぐっすりだった涼太。

家に着いてからも起きる気配はなく、優しく抱き上げて部屋へ連れて戻る。

メ「あ、念のためさ。他の子と涼太、ご飯のタイミングずらしたいんだけどいい？裕太はどっちでもいいよ、食べる時は俺が涼太のこと見とくし」

裕「ん、全然ええよ。俺も部屋で食べるから大丈夫やで。ありがとう」

メ「そっか、じゃあまた持っていくね」

部屋に入る前にそう言葉を交わして、あとは涼太と2人の時間。

裕「寝れてるな、ほんま良かった…」

熱も出てきて、赤くなったほっぺ。

時折、ぎゅっと顔をしかめることも。

でも、しっかり眠れている。

そのことに安心した。

今までも、体の弱い涼太は頻繁に体調を崩した。

でも、病院になんて行けなかった。

ただずっと、辛そうな涼太を見続けるしかなかった。

裕「ここにこれて、良かったなぁ…」

なんて独り言は、誰にも聞かれない。

でも、それで良かったかもしれない。

まだしばらくは、ここでずっと暮らしていくことに変わりはないのだから。

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リクエストありがとうございました！

ここで、少しお休みにしたいと思います。

一応。完結という形を取らせて頂こうかな、と。

赤星を目指していたのですが、全然書けなくてすみません…

完全なる作者のスランプです…

ここまで読んでいただき、ありがとうございました！