兄弟の絆。 (ページ24)

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#24 / 胃腸炎　※ ページ24

嘔吐表現、含みます、

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side裕太

涼「んんっ…ふぇっ……ふぇーん…(泣)」

裕「…りょー、た、？」

眠い目を擦って目を開いてみるけれど、まだまだ外は真っ暗。

でも。

涼「ふぇーん…(泣)」

裕「どした……っ、涼太、ちょっとごめんな」

聞こえてくる、弱々しい涼太の泣き声。

ゆっくり体を起こすと、鼻につくのは独特な匂い。

裕「気持ち悪いなぁ、お着替えしよっか」

弱々しく泣き続ける涼太を抱き上げ、適当に綺麗なパンツとズボンを手に取ってトイレに向かった。

涼「ゆた、くっ……ったい…(泣)」

裕「お腹痛いん？」

涼「んっ…(泣)」

裕「しんどいなぁ…あ、一応これも」

袋を持たせて涼太を便座に座らせ、それから涼太をそのまま少しだけ待ってもらう。

その間に俺はパパッと部屋から汚れてしまった毛布とシーツをとってくる。

裕「もう布団、出してもらわなあかんかな…もうだいぶ寒なったし、ちょうど季節の変わり目やしなぁ…」

なんて独り言を呟きながら、そこに涼太のパンツとズボンも持ってきて、シャワーで簡単に洗う。

涼「…けほっ、げほっ…ぅえっ…ぉえっ、(泣)」

裕「涼太っ！？」

夜中だからあまり足音を立てないように、でも涼太のえづく声が聞こえて。

涼「げほっ…ぉえっ、うえっ……(泣)」

裕「よしよし、辛いなぁ…1人にしてごめんな」

何度も波打つ涼太の背中を撫でてあげる。

変わってあげたい。

涼太に辛い思いをさせないでくれ。

そう思いながらも、今は涼太が落ち着くのを待つしかない。

涼「…っ、も、だい、じょーぶ、(泣)」

裕「よう頑張ったな、お疲れ様。偉いで」

袋から顔を離した涼太から、吐瀉物の入った袋を預かる。

独特なにおいが充満しないように、きっちり封を締めて。

裕「涼太、布団戻ろか」

半分もう寝ている涼太を抱っこして、布団に戻す。

残っている毛布や、すぐ出せた薄めの布団を涼太に掛けて、俺はまた部屋を出る。

裕「落ちろー、綺麗になれー」

小さくそう呟きながら、ゴシゴシ洗う。

メンさんに、涼太が汚しちゃったなんて言えん。

もちろん、涼太が悪いわけやない。

気づかんかった俺が悪いんや。
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このリクエスト書き終えたら、一旦更新をお休みしようかなと思ってます…