兄弟の絆。 (ページ23)

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#23 ページ23

side裕太

隼「ふふーん…」

鼻歌を歌いながら、ご機嫌にぬりえをする隼くんと。

黙々とぬりえをする涼太。

亜「隼、なんでも突っ込んで行っちゃうから、涼太、嫌がるかなって思ってたんだけど…」

裕「案外、平気そうやな」

亜「そうなんだよね、びっくりした」

裕「俺も、ちょっと意外やったな」

亜嵐くんと考えてたことは一緒。

なんだかんだ、隼くんと上手くいってる涼太。

隼「できたー！みて、みて！」

裕「んー？おぉ！上手やなぁ！」

亜「いいじゃん！お城だね」

パッと顔をあげた隼くんは、俺らの目の前に完成したぬりえを広げる。

そんな隼くんを褒めながら、ちらりと涼太を見ると。

涼「…ぁ………ふぇっ…(泣)」

裕「あーあー、泣かんでええねん」

亜「おっとっと、大丈夫だよ」

涼「んんーっ…(泣)」

泣き出した涼太。

原因は、ぬりえか破れたこと。

一生懸命塗ってたんだけど、力が入りすぎたらしい。

泣き出した涼太の背中をさすっていると、隼くんがピタッと涼太に抱きつく。

そして。

隼「だいじょーぶ。これ、一緒にしよ？」

涼「なーに、？(泣)」

隼「シャボン玉！きれいだよ、お庭でやろ？」

涼「んっ！」

隼が持ってきたのは、シャボン玉。

それを見た涼太は、ゴシゴシと袖で涙を拭った。

亜「一件落着、？」

裕「みたいやな」

性格は全然違うけど、なんだかんだ隼は面倒見が良いのだろうか。

アンバランスなりに成立する2人の関係にほっこりした。

これからもっと、仲良くなれますように。

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リクエストありがとうございました！(最後雑ですみません！すごくスランプなんです…)