#7 ページ7
side隼
龍「今、お医者さんに聞いてきた。涼太のこと」
涼「俺の、こと…」
涼太くんはじっと龍友くんの顔を見ながら、そう繰り返した。
龍「亜嵐くんたちと何話してたんか知らんけど…僕らな、涼太に感謝しやなあかんねん」
涼「え、？」
龍「感謝もやし…やっぱりGENEで良かったって再認識できてん」
どういうこと？
みんなの頭の上にはてなマークが浮かんでいるのが見えた気がした。
どう言えばええかな、なんて小さく呟く龍友くん。
龍「涼太はさ、どこまで覚えてる？」
少し悩んで、そう続けた龍友くん。
龍「なんでここにおるか、覚えてる？」
亜「それはっ…！」
涼「なん、と、なく、？」
亜「涼太…」
突然、慌てる亜嵐くん。
そんな亜嵐くんとは対照的に、落ち着いた声で答えた涼太くん。
何かあったの？
口には出せなかったけれど裕太くんを見ると。
裕「大丈夫やで。涼太くんのこと見守ったろな」
そう言いながら、俺の背中をさすってくれた。
玲於、大丈夫かな。なんて思って横を向くと、メンさんが同じように背中をさすっていた。
龍「涼太な、事故で頭打ってん。暴走した車からスタッフさん庇って、んでっ…」
そこまで言うと涙が込み上げてきたのか、嗚咽を抑えるように俯く龍友くん。
龍「相当な衝撃やっははずやって。その暴走した車、めっちゃ大型のやつでさ…」
涼「ん…」
自分の身が危険だった、命の瀬戸際だったにも関わらず、落ち着いて話を聞く姿がいつもの涼太くんと重なって見えて。
少しだけ、いつもの涼太くんだと安心できた。
龍「あの衝撃やと…全部の記憶がなくなっててもおかしくなかったらしい」
"記憶の全部" ？
どういうこと？
だって、涼太くんは俺らのこと覚えてるって。
あれは嘘？
玲「なんでっ…俺らのこと、覚えてるって！」
隼「そうだよ、なんで？(泣)」
同じことを思ったらしい玲於と、ほぼ同じタイミングで口を開き。
話してしまえば、涙が零れた。
龍「ちゃんと聞いてっ！」
龍友くんはまた少し大きな声を出した。
龍「隼と玲於の言う通り。涼太は覚えてた。先生もびっくりしたんやって。まさか涼太が部分的とはいえ記憶があることに(笑)」
亜「え？」
龍友くんは次は、少しだけ笑いながらそう言って。
龍「涼太、お前の記憶力凄いねん。全部忘れててもおかしくない衝撃やったのに、僕らのこと覚えてたんやもん」
涼太くんを、抱きしめていた。
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りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんのペースで書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (
レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんの書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page33 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年9月20日 22時) (レス) id: 23d7ad1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 作者さんが決めることなので無理には言いませんが続けて欲しいなと思ってます(*^-^*) (2021年9月20日 3時) (レス) id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jdhchebbdn | 作成日時：2021年8月21日 18時
