#27 ページ27
side 龍友
涼「…めっ…だめっ…」
臣「なんで？」
登坂くんが言った、甘えていいんだよという言葉に、フルフル首を振りながらそう呟いた涼太。
臣「なんでダメ？」
涼「俺、が…悪い、からっ…」
龍「涼太は悪ない…」
涼太は絶対に、悪くない。
そう伝えようとした時。
涼「……わぁーっ！……俺が、俺がっ…！ぃやっ…」
龍「…った！涼太！」
臣「涼太、落ち着け！」
突然、またパニックになって。
ベッドサイドの引き出しを開けると、ノートやDVD、スマホや写真集などを取り出しては。
手当たり次第に四方八方に投げつけた。
登坂くんは咄嗟に涼太を抱きしめて止めてくれた。
僕は、涼太の名前を呼んでただ呆然とするしかなくて。
臣「大丈夫、大丈夫。涼太はいい子だよ。悪くない、心配しなくていい」
涼「んっ、んっ…」
臣「龍友」
名前を呼ばれ、ハッとした。
臣「ほら、龍友に抱きしめてもらおうか」
そう言って涼太から体を離し、僕を呼んだ。
龍「ん、大丈夫やで。ごめんな」
何に対しての "ごめん" だったのかはわからないけど、そう言って涼太を抱きしめた。
臣「涼太、気付いてやれなくてごめんな」
しばらく涼太を抱きしめていると、登坂くんが僕の隣に座って。
そう言いながら、涼太の頭を撫でた。
その手には、さっき涼太が投げつけたノート。
なんだろうと僕が見つめていると、その視線に気付いたのだろう。
何も言わずに、そのノートをペラペラ開いて僕に見せてくださった。
龍「…っ！涼太…」
そのノートには。
GENERATIONSのこと。
涼太のこと。
メンバーのこと。
LDHのこと。
涼太の出演したドラマや映画のこと。
雑誌のインタビューや、切り抜きを貼り付けては。
その周りに、たくさん涼太が書いたのであろう言葉。
いくつもの記事からまとめたのだろう。
いくつもの記事を読み漁ったのだろう。
臣「苦しかったんだよな」
龍「1人で頑張らせてごめん…」
そんな言葉しか言えなかった。
ストレスだって、たくさん溜まっていただろう。
涼「登坂くん…」
僕の服を掴んだまま、登坂くんに手を伸ばしては。
そのまま2人に自ら挟まるようにして眠った涼太。
それが不器用な涼太の甘え方。
それでいいんだよ。
…………………………………………………………………………
リクエストありがとうございました！(終わり方謎でごめんなさい)
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りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんのペースで書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (
レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんの書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page33 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年9月20日 22時) (レス) id: 23d7ad1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 作者さんが決めることなので無理には言いませんが続けて欲しいなと思ってます(*^-^*) (2021年9月20日 3時) (レス) id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jdhchebbdn | 作成日時：2021年8月21日 18時
