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#22 / ストレスのパニック ページ22

side 龍友

亜「…それで…涼太、?」

涼「ん?」

亜「しんどい?」

隼「涼太くん、凄いボーッとしてる」

涼「うそ…全然しんどくないから大丈夫」



そんな涼太の言葉に、そっか、しか言えなくて。








"大丈夫"

涼太のその言葉が、少し信じられなかった。

隼の言う通りボーッとしていて、話をどこか上の空で聞いている。




龍「しんどなったら言えよ」

涼「うん」


でも涼太が今しんどいなんて確証はどこにもなくて。

そう言うことしかできなかった。








亜「じゃあ、ちょっと言ってくるね」

涼「うん、いってらっしゃい」


涼太に見送られ、一旦病室の外へ。


龍「ごめん、ちょっと先に行っといてくれん?僕おにぎりとかでいいから」

隼「了解っす!適当に選んどきますね」




昼ご飯を買いに売店に行くつもりだったけど、少し1人になりたくて。

そんな僕の想いに気付いてるのか、何も言わずに先に歩き出した亜嵐くんと隼。









龍「涼太のこと、支えるって決めたやん…」

誰も聞いていないことを良いことに、ポツリと呟いた。









カタンッ…

龍「っ、!」


涼太の病室から聞こえた物音。

その音にハッとして、口を押さえた。




やってしまった。

涼太の病室は、基本的にドアは開きっぱなし。

今だってそう、だから物音が聞こえた。





さっきの自分の呟きが聞こえてないか、恐る恐る中を覗いてみる。




涼「んっ……なん、でっ…」




さっきまでの、ニコニコした表情とは一変して。

病室で1人過ごす涼太は、凄く苦しそうな、辛そうな表情をしていた。


ギュッと握り締められた手の中には、涼太のスマホ。









それが何を意味するのか、わからなくて。

涼太に聞くことは、少しためらってしまって。






そのまま動くことすら出来なくて、タイミング良く戻ってきた亜嵐くんと隼と一緒に病室に入った。









やっぱり涼太は、笑顔だった。


ふわふわした笑顔で笑っていた。









この日から僕は仕事が立て込んで、なかなか涼太に会いに行けなくて。


涼太に対して抱いた少しの疑問すら、そのまま気にしなくなってしまった。

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りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんのペースで書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんの書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page33 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年9月20日 22時) (レス) id: 23d7ad1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 作者さんが決めることなので無理には言いませんが続けて欲しいなと思ってます(*^-^*) (2021年9月20日 3時) (レス) id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年8月21日 18時

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