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#4 ページ4

sideメンディー

龍「今日は天気ええしなぁ…山行くか!」

隼「っしゃあ!」

亜「タケノコあるかな?」

玲「虫しかいないのに…」

裕「なんか新種とかおらんかな」



龍友の一言にポジティブな奴とネガティブな奴がいるけれど。


なんだかんだ、みんな準備を始めている。



メ「涼太、行く?」


隣でソファに座って本を読んでいる涼太に声をかける。

涼「んー、行こうかな」

気分転換したいし、なんて言いながら立ち上がった。



涼「メンさんは行かないんですか?」

メ「ん、行くよ。準備しなきゃ」


俺も行くなら準備しないとと思って呟くと。


隼「え!今から準備とか遅いっすよー!」

亜「よし、メンディーくんは置いて行こう」

メ「ちょ、待ってよ!」

涼「メンさん、俺待ってるんで。2人で後から行きましょう」



みんなに置いていかれると思った時、そんな優しい言葉が。

でもそれに黙っていられない人もいるわけで。



玲「涼太くん、待たなくていいよ!」

隼「社長が遅いのが悪いんだから!」

龍「まぁええやん(笑)ほんじゃ、鍵だけ頼むで」



騒がしい最年少を連れて、先に5人は家を出た。









メ「涼太ごめんね、ありがとう」

涼「それは俺のセリフっすよ。だって俺のためでしょ」

メ「別にそんなんじゃないよ」



相変わらず勘の鋭い涼太の質問を軽く流すと、それ以上は何も言わない。


メ「お待たせ。行こっか」


準備を終え、2人で山へ入った。









メ「暑いねぇ…でも山って気持ちいいね」

涼「おじいちゃんみたい(笑)」



2人で笑いながら、恐らく5人が歩いたであろう道を辿る。









涼「メンさん、あの…手放して後悔してるモノ、ありますか?」

急に立ち止まって、真剣な顔つきでそう言った涼太。

一瞬だけ面食らったけど、俺は。



メ「ないかな。メンバーは手放してないし、思い出も過去も、消えたわけじゃないし」



アーティストを、芸能人という肩書きを、過去の思い出にした。

ただかそれだけ。

思い出は記憶にちゃんとあって、手放してなんかいない。

メンバーだって、今もこうして一緒に、手の届くところにいる。




メ「本当に大事なモノ…手放したくないモノは手放してないよ。今もここにある」

涼「ん…うん」




それっきり、涼太からそんな話は出なかった。

のんびり自然を楽しんで、時間を忘れて過ごした。

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りさ - 新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年11月15日 3時) (レス) @page50 id: 96e86ff224 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - 下書きの公開楽しみです😊✨ (2021年11月13日 18時) (レス) id: e790979a11 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - お父さんがめんさん、お兄ちゃんが亜嵐か、裕太かがいいです (2021年11月2日 12時) (レス) @page50 id: 9560844fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 涼太くんがいいです(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年10月31日 3時) (レス) @page50 id: e43e150c6b (このIDを非表示/違反報告)
さらん - あらんくんがいいです (2021年10月29日 11時) (レス) @page48 id: d9f6645eb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年8月7日 21時

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