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#20 / 甘えん坊 隼ver. ページ20

ここから続きとして、新たなリクエストを書かせていただくので、前回のリクエストは一旦終わりとなります!
リクエストありがとうございました!


…………………………………………………………………………

side隼

隼「涼太くん、おはよー……起きてよ、」


涼太くんが入院することになって数日。

ようやく俺が泊まれる番が回ってきた。



隼「涼太くん、8時だよー!ほら、ご飯届いてるよー」


涼太くんは今は検査入院だって聞いてるから、そんなに心配はいらないんだって。

でもやっぱり気になってしまって、夜中に何度も目を覚ました。






そして今は朝8時。

なんだけど涼太くんはなかなか起きない。




隼「涼太くーん…もういいや、知らないよ?」

そう言って涼太くんのベッドサイドから立ち上がり、持ってきたコーヒー器具を使ってコーヒーを淹れる。




まだ布団の中でモゾモゾしている涼太くんを見ながら、マグカップを2つ準備する。






涼「…んぅ、こぉ、ひぃー」

隼「もう、全部ひらがなじゃん(笑)」

涼「…るさ、い、」

隼「そんなこと言ったら、あげないよ?」



コーヒーの香りにつられて目を覚ました涼太くん。

喋る言葉はまだまだふわふわしていて、全部がひらがなに聞こえる。




涼「…ふたつ、淹れてるくせに、」

隼「どっちも俺のだよ?」

涼「え、?」




寝ぼけているのを良いことに、少しだけ意地悪。

すると涼太くんは、パカっと口を開いて、キョトンと首をかしげる。





なんだ、この可愛い生き物は。




涼「隼、コーヒーちょうだい、?」

隼「飲みたい?」

涼「うん」

隼「いいよ、はい……涼太くん?」



可愛いおねだりに、ちゃんと渡すつもりだった黄色いマグカップに淹れたコーヒーを手渡そうとした。

でも涼太くんは受け取ることなく、じっと俺を見つめた。




隼「どうしたの?コーヒーだよ?」

涼「ここ、こっちが隼のとこ、」


俺を見つめたまま涼太くんは、ベッドの上で体を起こして。

そのまま少し横にズレて座り直した。




隼「んふ、ここね(笑)」

涼太くんが手でトントンとした所に座る。







隼「そうだ、朝ご飯も届いてたんだけど…食べれそう?」


涼太くんが起きる前に、看護師さんが涼太くんの朝ご飯を持ってきてくれた。

それを机に乗せながら、涼太くんの顔色を伺う。


涼「隼は?」

隼「俺も食べるよ、ほら」


そう言いながら涼太くんのトレーを端っこまで寄せて、自分のお弁当も机に乗せた。

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りさ - 新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年11月15日 3時) (レス) @page50 id: 96e86ff224 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - 下書きの公開楽しみです😊✨ (2021年11月13日 18時) (レス) id: e790979a11 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - お父さんがめんさん、お兄ちゃんが亜嵐か、裕太かがいいです (2021年11月2日 12時) (レス) @page50 id: 9560844fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 涼太くんがいいです(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年10月31日 3時) (レス) @page50 id: e43e150c6b (このIDを非表示/違反報告)
さらん - あらんくんがいいです (2021年10月29日 11時) (レス) @page48 id: d9f6645eb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年8月7日 21時

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