#15 ページ15
side龍友
"比べないでよ"
"俺は隼や玲於みたいに、甘えられないんだよ"
"俺は龍友くんみたいに歌えないんだよ"
いつだったか。
まだ僕らが "GENERATIONS" として活動していた頃。
涼太がそう零す声が楽屋の中から聞こえてきて。
メンさんの相槌が聞こえてきて。
思わず、立ち尽くしてたことがあった。
龍「帰るか」
涼「え、？」
龍「ほれ、行くで」
嫌なことを思い出してしまった。
思わずそんな感覚を振り払うように、涼太の手を強引に引いて家に向かって歩き出した。
涼「ちょ、龍友くん、」
涼太の小さくて、それでも少し焦った声が聞こえるけど、聞こえないフリで。
あの時、楽屋に入ることをためらってしまった僕は。
そのまま、何も言えなくて。
少し時間を置いて入って、何も聞いていないフリをした。
涼太に言葉をかけることも、話すこともしなかった。
それが罪悪感となって、今さら襲ってきたから。
また、逃げてる。
龍「僕らは涼太と誰かを比べるつもりないよ。せやから涼太も、自分と誰かを比べる必要ないんやで」
いつの間にか抵抗することなく僕に手を引かれる涼太に、そう呟いた。
本当はあの日、楽屋にすぐに入って伝えたかったこと。
いや、伝えなければならなかったことを。
龍「隼と玲於も、甘え方が似てるようで違う。涼太だって違う。せやけど、それが当たり前やし、僕らはそれを受け止めてお前らを弟やと思ってる」
涼「ん…龍友くん、痛い、です…」
龍「あ、ごめん」
涼太の手をかなりの力で握っていたようで、家に着いたタイミングで掛けられた言葉でハッとして離した。
龍「涼太、来て」
涼「なんですか？」
龍「ここ…ほら、」
先に手を洗ってリビングのソファに座り、涼太を手招きする。
龍「おやすみ…」
そのまま涼太に膝枕をしてあげて、お腹をリズムよく叩く。
素直に目を閉じた涼太は、やっぱり疲れていたのかすぐに可愛らしい寝息を立て始めた。
…………………………………………………………………………
リクエスト、募集します！
GENERATIONS 7人で暮らしているけど、もう活動はしていません。
涼太くんの心臓病が発覚し、7人で活動をやめて静かな場所でシェアハウスでのんびり暮らしいてるという物語です。
少し暗めでも、明るい話でも受け付けます。
作者なりに精一杯書かせていただくので、ぜひお待ちしています！
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りさ - 新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年11月15日 3時) (
レス) @page50 id: 96e86ff224 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - 下書きの公開楽しみです😊✨ (2021年11月13日 18時) (レス) id: e790979a11 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - お父さんがめんさん、お兄ちゃんが亜嵐か、裕太かがいいです (2021年11月2日 12時) (レス) @page50 id: 9560844fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 涼太くんがいいです(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年10月31日 3時) (レス) @page50 id: e43e150c6b (このIDを非表示/違反報告)
さらん - あらんくんがいいです (2021年10月29日 11時) (レス) @page48 id: d9f6645eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jdhchebbdn | 作成日時：2021年8月7日 21時
