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#12 ページ12

side亜嵐

涼「んぅ…」

亜「あれ、起きてる?」



静かにドアを開けたつもりだったけど、開けた瞬間に涼太の声が聞こえてきて。




亜「涼太、おはよう」

涼「んん…」

亜「…起きてるわけじゃ…ないか、」



どうやら唸り声のような独り言のような戯言のような。



ただモゾモゾしながらベッドの中でクルクル体の向きを変えている。









亜「変わんないねぇ…」

独り言を呟く。

パカっと空いた口を、そっと指で摘んでみるけど。



亜「閉じない(笑) 口の中乾くよ?パサパサになるじゃん」


なんて呟きながら涼太の唇に触れるけれど。

もうそんな心配しなくて良いんだよな、なんて心の奥から聞こえきてた気がした。







亜「俺らにばっか聞くけどさ、涼太はどうなの?この生活のこととか、後悔とか…」

ポツリと言いかけて、その続きを言えなかった。




俺らに後悔はない。

でも、涼太は後悔だらけなんじゃないか。




そう思ってしまったから。






志半ばで。

夢破れて。

責任感が強くて。

負けず嫌いで。






亜「苦しい…よな、」

挙句、病気の発覚。





布団からぴょこっと飛び出した頭を優しく撫でる。









コンコンッ…

龍「まだ今日は起きとらん?先にみんな食べさせてるけど…」

亜「うん、起きてない」



涼太が起きるまで、基本的には起こさない。


今日はいつもよりぐっすりな涼太。

遅いと感じた龍友くんが様子を見に来てくれた。









涼「ん…」

龍「お、起きたか?」

亜「おはよう、涼太」

涼「…はよ、ざー…ます、」

亜「ははっ、言えてない(笑)」



しばらくして、ようやく目を開けた涼太。

まだ頭が起きてないから、起きるまでしばらく頭を撫でたり背中をさすったり。







 








涼「おはようございます」

龍「ん、おはよう」

亜「おはよー」



少ししてようやく完全に目が覚めたらしい涼太を連れて、リビングへ。




みんなと挨拶を交わしてから、朝ごはん。




また今日も、いつもと変わらない日を過ごす。

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りさ - 新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年11月15日 3時) (レス) @page50 id: 96e86ff224 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - 下書きの公開楽しみです😊✨ (2021年11月13日 18時) (レス) id: e790979a11 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - お父さんがめんさん、お兄ちゃんが亜嵐か、裕太かがいいです (2021年11月2日 12時) (レス) @page50 id: 9560844fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 涼太くんがいいです(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年10月31日 3時) (レス) @page50 id: e43e150c6b (このIDを非表示/違反報告)
さらん - あらんくんがいいです (2021年10月29日 11時) (レス) @page48 id: d9f6645eb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年8月7日 21時

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