#26 / 着ぐるみ ページ26
side裕太
龍「涼太、プレゼントや！」
涼「え、何すか急に」
龍「そんな警戒すんなや、プレゼントやんけ。素直に喜んどけって」
涼太くんのお見舞いに来て、病室に入るなりすぐさま大きな鞄を涼太くんに手渡す龍友くん。
超がつくほどの、鼻歌を歌うほどご機嫌な様子で来た龍友くん。
そしてそのテンションのまま、大きな袋を手渡すもんだから、涼太くんはあからさまに怪しんでいた。
涼「変なもん、入ってないっすよね？」
龍「期待に応えてやれんくてごめんな。残念ながらそうゆう男の子が喜ぶ本とかではないわ」
そういったものを期待するのは、龍友くんぐらいだろう。
だけどその言葉をグッと堪えて涼太くんを見ると、それだけで少し安心したような顔をしていた。
龍「なんやねん、ええからはよ開けろって」
その様子に少しだけ納得がいかないのか、やっぱり頭の中は楽しいことで溢れている龍友くんが拗ねたように涼太くんを急かす。
涼「そんな焦らさんでも…めっちゃふわふわしてるんすよ、裕太くん、何入ってるか知ってる？」
裕「んぁ？それが知らんねん」
そっか、なんて呟いた涼太くん。
中身を知らないのは本当で、さっき家を出るときに大きな鞄を持ってくるものだから。
それはそれはびっくりしたし、中身がとにかく気になる。
涼「あ、開いたっ……なにこれ、？」
開けた瞬間はテンション高くて、でも中を見た瞬間、だんだん小さくなってゆく声。
裕「どしたん？」
俺がそう言うと、涼太くんは少し遠慮がちに俺を見ては。
困ったように、眉根を寄せてみせた。
涼「これ…」
俺のほうに傾けながら袋の口を開ける涼太くん。
それをきっかけに、涼太くんの持つ袋の中を覗くと。
裕「なんやねんこれ…」
涼「着る、んだよね、？」
思わず言葉を失った、俺と涼太くん。
そしてそんな俺らとは対照的に。
龍「めっちゃ可愛いやろ！てか僕のセンス良すぎんか！？絶対似合うやん、こんなもん」
そう言いながら、涼太くんの手元から続々と "着ぐるみ" と思われる、ルームウェアともとれるそれらを引っ張る。
犬の着ぐるみが出てきた瞬間、これは涼太くんが着ればとんでもなく可愛い生き物になると確信したのは、言わなかったけど。
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りさ - 新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年11月15日 3時) (
レス) @page50 id: 96e86ff224 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - 下書きの公開楽しみです😊✨ (2021年11月13日 18時) (レス) id: e790979a11 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - お父さんがめんさん、お兄ちゃんが亜嵐か、裕太かがいいです (2021年11月2日 12時) (レス) @page50 id: 9560844fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 涼太くんがいいです(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年10月31日 3時) (レス) @page50 id: e43e150c6b (このIDを非表示/違反報告)
さらん - あらんくんがいいです (2021年10月29日 11時) (レス) @page48 id: d9f6645eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jdhchebbdn | 作成日時：2021年8月7日 21時
