常連さんのツイッター事情【浦島坂田船】 (ページ4)

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ツイート３ページ4

気持ちだけがただひたすらに下へ下へと落ちていっていた私を引き上げたのはカバンの中にあったスマホのバイブ音。

突然のそれにビクッとするも、あいにく周りが気づく様子はなく、とゆうか周りは人っていうよりもものであったため、少し安心した。

(……暗くなってばっかじゃダメだよね)

切り替えなきゃと気持ちを奮い立たせるように頭をぶるぶると横にふってから、私はふと一週間ほど前におばあちゃんから聞いたあの万年筆の話を思い出した。

「おばあちゃん、そういえば万年筆ってどこにあるんだっけ？」

少し遅れて「一番奥だよ」とちょっと抽象的な返事が返ってきて、わかった、とまぁ正確にいえばちゃんとわかっていないのだが、そんな言葉を返すと私は目線を手中にあるスマホに落とした。

バイブ音はLINEスタンプの通知だったらしい。それを確認してから私はあるアイコンをタップした。

……画面に広がる青い背景に白い鳥。

一週間ぶりに見るその画面に思わず懐かしさを感じ頬をゆるめる。

あの四色の万年筆のツイートをしてから一週間がたっていた。

きれいにうしさせカラーを買ってくれる人なんてcrewの子しかいないはずっ！とツイートに反応してくれるのを全裸待機とまではいかないけどそれくらいの気持ちで待ち続けようと思った矢先に、大量の仕事をおしつけられてここ一週間ろくにツイッターを開くことができなかったのである。

歩きスマホというけしからん状態で言われた通りに奥の方まできてみて万年筆を見つけるも、見つけた喜びはすぐに深いドン底へとたたきつけられる。

「……返信なし、かぁ……」

例のツイートをスクロールするも、返信のマークには１という数字すらついてくれていなかった。いいねには数字がついてくれてて嬉しいけれども。

(あぁ、crewさんと繋がりたい……！)

私はツイートには決まって#crewさんと繋がりたいというハッシュタグをつけている、のにも関わらずまだ一度も繋がったことがない。

いや、ホントにつらい。

思い当たる節は……まぁ、あるにはあるけど……

その思い当たる節とやらに思いが走り、自然と指は今まであげたツイートを見るように画面をすべらせた。