常連さんのツイッター事情【浦島坂田船】 (ページ23)

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ツイート１９ページ23

「へ」

まだ、怒ってる？センラさんのことを？……私が？

(……あ)

そこで再び頭の中で先ほどのセンラさんの言葉がリピートされたのだが、ん？とリピートし終わって直後、センラさんのある言葉がなぜか引っ掛かった。

“＿＿＿黒川さんから聞いた話なんよ”って、

……黒川さんっておばあちゃんのことだよね。

あれ。確かおばあちゃん、この前常連さんが来る度に会話をしてくれるから楽しいんだって言ってた……うぅん？待って、お年寄りは一人になるとしゃべる相手が誰もいなくなって寂しくなるんだよね、だから私もおばあちゃんから常連さんの話聞いたし……。

……ん？

そこで私に嫌な汗がたらりと伝う。

常連さんの話っていったって優しい人だとかそんな抽象的なことしか話してなかったよね、それに対して常連さん、浦島坂田船のみんなは私の名前とか、しかも家族しか知らないような赤裸々な昔の話さえ知ってる。

……まさか

「……怒ってない、ですけど」

目の前のセンラさんの顔が少しだけ和らいだように見えて、彼は返事を返そうと口を開いたのだが、私はそれをさえぎって口を開いてしまった。

「あの、……みなさん、おばあちゃんとのおしゃべりって、割りと相づちばっかりうってる感じだったりします？」

一瞬ちらりと奥にいるうらたさんたちにも視線をとばして、またセンラさんに目線を合わせれば彼は不思議そうにその口を開いた。

「え？あ……うん。大体Aちゃんの思い出話とかやったけど」

「……ですか」

やっぱり……！

おばあちゃん来る度に会話してくれるって言ってたけど、おばあちゃんが九割方話してたのね！浦島坂田船のみんなは私の名前とか思い出とかいろいろ聞いて知ってるから、昨日からの進展がこんなに早いのね！

でもおばあちゃん、たくさん話すのはいいことだと思うけど何も私の変な思い出話とかは語らなくていいんじゃないかな！？

……と、そろそろおばあちゃんがくしゃみをしてしまうんじゃないかと心配になって、ふいに心の中で文句を言うのをやめれば、息がピッタリ合った彼らが騒がしくしゃべり始める。