視線3 ページ29
貴方side
思わず、水筒のフタを落としてしまった。
知らなかった。
京治が、私のことを
そんなに、大事そうに、大切なものを見るみたいに...。
仁花ちゃんの言ってた“やさしい”の意味が
分かった気がした。
だって、だって
京治のあんな視線、見たことないんだもん。
好きな食べ物を見る目とか
楽しいことをしてるときの目とか
こ、行為中の...目とか
私の知ってる京治の視線じゃない。
初めて見る、京治の目だった。
ドキドキして、顔だって赤くなって
恥ずかしいし、嬉しいし
もう、わけが分からなくなりそうで。
慌てて京治から、視線をそらしたら
赤「...A...体調悪い?」
と、私の顔を覗き込む。
「そっ、そんなのじゃないから!///」
赤「ぇ、でも顔赤い...。」
「あ、暑くて!」
赤「...?......そう。」
体調が悪くないなら、よかった。
と言って、体育館に戻ろうと
京治は、私に背を向けた。
本当に自分勝手だけど
今、京治から離れたくなくて
私の好きな温もりがほしくて
思わず、京治の手を掴んだ。
「け、京治っ///」
赤「......なに?」
「わ、ワガママ...いいですか!」
赤「え、ここで?」
「ここで!!」
驚いた表情で、京治は目を見開いた。
けど、すぐに
いいよ、なんでも言って。
と笑う。
「お、思いっきり抱きしめて...キス、してほしい/////」
赤「......え......。」
「...っ、で、出来ればでいi......っむぐ!?」
急に腕を引っ張られたと思ったら
京治の腕の中で。
久しぶりの温もりに、なんだか安心する。
京治は、私の頭を軽く撫でると
赤「それ、俺もしたかった。」
と、顔を近づける。
「...けい、じ...。」
キス、来る...!
そう思い、目を瞑った。
赤「...A...好き。」
「......っ......///」
たくさん降ってくるキスに
息が苦しくて、でも嬉しくて。
自分の思い、私も伝えたいって思ったから
「......わ、たしも......好きっ。」
と、京治の背中に腕を回すと
赤「......うん、知ってるよ。」
満足そうに笑った。
「......ズルい......///」
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SYUN香(プロフ) - 猫ラブさん» ありがとうございます((笑 (2016年12月14日 0時) (レス) id: 153f7df649 (このIDを非表示/違反報告)
猫ラブ - 赤葦いいいいい可愛すぎだろおおおおおおおおお (2016年6月2日 12時) (レス) id: 0d2a2844c5 (このIDを非表示/違反報告)
SYUN香(プロフ) - kikkaさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです♪( ´▽`)頑張らせていただきます(^-^) (2016年4月4日 18時) (レス) id: 153f7df649 (このIDを非表示/違反報告)
SYUN香(プロフ) - イチゴ・オーレさん» 本当ですか!?それは、嬉しいです!コメントありがとうございます♪( ´▽`) (2016年4月4日 18時) (レス) id: 153f7df649 (このIDを非表示/違反報告)
kikka(プロフ) - 赤葦君カッコいいです!!もともと好きでしたが大好きになりましたw更新頑張ってください!! (2016年3月23日 7時) (レス) id: 41a4157a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SYUN香 | 作成日時:2015年11月26日 20時