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「も〜、どうすんの」
「えぇ？もう仕方ねぇだろ、俺が配信するよ」
夏翠がトレンドに入り数日、剣持はまた、夏翠の家に上がり込んでいた。しかし、今日はもう一人一緒に。
「あーあ、刀也さんがミュートしないからぁ」
「うるせぇな、だってまさかあんな小さい声でバレると思ってなかったんだもん…」
「まぁまぁ、刀也だってわざとじゃないし、俺だって気付けば4年してなかったし」
「あれ、配信はなし？歌は上げてたっすよね？」
「歌はね、一回ね。…せっかくだし今からするか。刀也とガクも入れよ」
「え、え〜」
いそいそと配信準備を始める赤い髪の高身長の男、夏翠。4年間、2か月間のみの配信のあと、行方を眩ませていた男。
そして、夏翠が近くにいるとバレる元凶となった剣持刀也、コンビ相手の伏見ガクの3人は、急遽配信を始めることにした。
「ツイートしなくてもいいよな。…はい、開始ボタン押した。俺タバコ取ってくるから待ってて」
配信ボタンを押したにも関わらず、当の本人は離脱。残された二人は、あっという間に万を超えた視聴数を見つめ、ため息を吐いた。
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作者名：ヨッコラセ | 作成日時：2022年9月19日 20時
