23 ページ25
⁻
「ピィーッス!伏見ガクっす!今日はたまたま本社で居合わせたこいつとしゃべるぜ!」
「…よう」
>夏翠きちゃー!!
>顎のいない2人だけって珍しくない?
>かすガク…ってコト!?
「帰りたい」
「帰らせねぇ」
流れるコメントを見ながら、夏翠は大きなため息を吐いた。早く帰りたいのに、なんて思うも、伏見は楽しそうだった。まぁ、いいか、とようやく諦めたらしく、回る椅子をくるくると回した。
雑談はどんどん進んでいき、話題はこの2人の初対面についてだった。
「初対面かぁ。いつだったっけ?」
「結構前、もう3年くらい前じゃないか」
「もうそんな前だっけ?」
「みんなも知ってる通り俺は4年くらい前から刀也の家に転がり込んでたんだけど。まぁ、合鍵もあるし。いつだか勝手に家に上がり込んだらこいつがいた」
「違う違う、刀也さんと配信する予定で家にいたら夏翠が来たの。そのとき刀也さん買い物行ってて俺一人だったんよね」
ぺらぺらと話していく二人。夏翠と伏見はそこで初めて会い、初めて話したが、そこで意気投合。そこから3人でよく集まるようになったという。
>なんでガッくんは夏翠って呼び捨てなの?
「なんで呼び捨て…、まぁ、これからも長い付き合いになりそうだから?仲良くなるには呼び捨てかなーって」
>伏見は狐だし夏翠は死神だもんな
>長寿ってことね
「長寿…はて」
「うさんくせぇな、そのはて」
⁻
347人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヨッコラセ | 作成日時:2022年9月19日 20時