検索窓
今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:70,047 hit

19 ページ21

-





「じゃ、配信はこの位にしておきましょうか。まだ話したい人は葛葉の配信に行ってね」



「今日はしないけどな」





>もう終わりか
>葛葉配信待ってるぞ!





「…あーい」





1時間ほどゲームをして配信を終わらせると、少しばかり沈黙が流れた。




「…配信、出来そう?」



「まあ、ちょっと気持ちは軽くなったかも」





俺の気持ちを軽くさせるために、叶はわざわざ配信をしてくれたらしい。



確かに、叶のリスナーだけど、優しい言葉をたくさんかけてもらった。



明日か明後日にでも、何食わぬ顔で配信してみようかな。





「よし、一息ついたし買い出し行くか。卵がないんだよ。サーシャ、行くぞ」



「え、俺も?」



「客人の叶くんに行かせるわけにはいかないから。叶くんはゆっくりして待ってて」



「はーい」



「ええ…、もー、めんどくさいなあ」





ぶつぶつと文句を言いながらも靴を履いては、行こうか、と隣に並んで家を出る。



スーパーまでは近いけど、いつもは買い溜めするから車で行く、閃ちゃんの運転で。



でも、今日は歩いていこうか、なんて話になった。まぁ、買うものも少ないし。



一通りの多い表道じゃなくて、閃ちゃんはふらりと裏道を選んだ。少し遠回りなのに。



首を傾げた俺が後ろを着いて行くも、理由はすぐにわかった。





「手、繋いでこ。たまにはいいじゃん」





-

20→←18



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (166 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
372人がお気に入り
設定タグ:2j3j , 男主 , kzh
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨッコラセ | 作成日時:2022年9月7日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。