十六話 ページ18
「…違う、違うのっ!」
Aが大声を出す。
「…私は、兄ちゃんが好きなんだよっ!大好きなのっ!」
俺の足は、Aの方へ向いていた。
俺は嫌われていなかった。
喜びが込み上げてくる。
同時に、羞恥心が。
気づけば町を行く人の目はこちらを向いていた。
「…私、逃げてたんだよ、変わった兄ちゃんから
でも、私も変わってたの。
でも、変わらない気持ちも持ってた。
それが、兄ちゃん。
大好きだって。兄ちゃんイコール大好きなのっ!
だからっ!」
俺は、Aを腕のなかに収めていた。
「それ以上言わなくても…わかりきったことでィ」
「…兄ちゃんっ!」
Aの顔が明るくなる。
「…大好きでィ、A」
二人は、道端だというのにも関わらず、
いつまでも、抱き締めあっていた。
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てんりゅう(プロフ) - クリスタルさん» 久しぶりーっ!そして完結ありがと! (2014年11月30日 11時) (レス) id: f8b02edc6f (このIDを非表示/違反報告)
クリスタル(プロフ) - 久しぶりーっ! そして、完結おめでと! (2014年11月30日 9時) (携帯から) (レス) id: 5ffb5e0fdb (このIDを非表示/違反報告)
闇風ヤク@アニオタ重症(プロフ) - てんりゅうさん» わあお!凄いね!! (2014年11月27日 21時) (レス) id: a55c4f8740 (このIDを非表示/違反報告)
てんりゅう(プロフ) - 闇風ヤク@アニオタ重症さん» ありがとう!よし、あと少しで完結!新作作りてー (2014年11月27日 21時) (レス) id: f8b02edc6f (このIDを非表示/違反報告)
闇風ヤク@アニオタ重症(プロフ) - てんりゅうさん» そうか!?大袈裟!てんりゅうも可愛いかった! (2014年11月21日 21時) (レス) id: a55c4f8740 (このIDを非表示/違反報告)
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