【刀剣乱舞】ソノ槍、折ラレケム【男主】

40粒：存外 ページ42

「蜻蛉さーん！！ちょっと来て〜！」
「はい、ただいま」

縁側を通り主の部屋へと急ぐ。

その途中、庭に植わる檸檬の木が目に入る。

あの後、主に頼み込んで植えてもらった。

あの木の下には

鉄くずの一部が埋まっている。

鳳蝶がその木の辺りを舞っていた。

一言断って部屋に入る。

「どうされましたか？」
「あのさ、明日の遠征の件なんだけど」

存外、世界は広くて、

いのちは軽くて

Aのことは昔のことになりつつある。

悲しみはすぐに薄れて

嬉しさだけが残っていく。

毎日の時間を無駄に垂れ流して

辛い記憶を洗い流していく。

「久々に、花を買いに行こうと思うんだ。彼のために」
「畏まりました。他の者にも伝えておきます」

理不尽で、

無常で、



存外


世界は美しい。


✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄

はい、誰がなんと言おうと完結です。

元々40話で終わらそーと思ってたので

計画通り終わって嬉しいです。

A「鳳の子に葉を毟られる僕」
桜花「出てきたと思ったら即退場の僕」

思ったよりうまい言葉が出なくて

挫けそうでしたが頑張ったよ★

花言葉に関しては

調べていただいたら楽しいかなと思います。

いや別に知らなくても何となく

ふーんなんかええことあったんやな

と思っていただければいいかと。

髭膝が揃って嬉しい俺氏です。

黒田書くぞーーーーーーー！！！！

御付き合いありがとうございました！！！

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