【刀剣乱舞】ソノ槍、折ラレケム【男主】

31粒：ここからが！！ ページ33

「貴殿の事はなんと呼べばよろしいのですかな？」
「ン？僕のコトかい？そーやなー……桜花とでも呼んでくれヨ」

そう言って、桜花殿はカラカラと笑う。

その禍々しい見た目には

"桜花"という名前は全く似合わないのだが。

「それでは桜花殿…倒させていただきます」
「ドーゾドーゾ。僕は誰かと戦えればいいからね」

蜻蛉殿は慌てて何処かへ行った。

彼にしては酷い慌てようだった。

まぁ今はそんなこといいだろう。

双方構える。

一触即発の空気の中、

自分の方から一歩踏み出した。

桜花殿の懐に飛び込んで居合の一線。

彼は反射で避けるものの胸部にかすり傷を負う。

その顔には驚愕が浮かぶ。

「イチゴさん…はぇえ…！」
「…ここのエースは誰か…思い返して欲しいですな」

普段、一軍の指揮を任せられているのは

この私なんですなー(ドヤ)

「ふふ。楽しくなってきたネ…イイなぁ」
「戦闘狂…そういう輩は好みませんな」

傷口から手に付いた血を見て

ニヤリと口角を上げる。

真っ赤、真っ赤真っ赤な血を見て。

「…やろう」

そう言って桜花殿は髪を切る。

長く綺麗だった黒髪がバサリと落ちた。

それを合図にか、

露わになっていた骨が

グチャグチャブチブチと

皮膚を切り裂く音を立てて

その姿をより見せてくる。

ここからが本気、ということだろうか？

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