【刀剣乱舞】ソノ槍、折ラレケム【男主】

17粒：畑当番 ページ19

「畑ですか？」
「そうそう、裏にあるからね。動きやすい格好していきなさいよ」

主にそう言われたので、

髪結って、汚れても大丈夫な着物に着替えて、

本丸の裏に向かった。

初めて来るなーとか思いながら行くと、

人とぶつかった。体勢を崩して尻餅をつく。

「す、すみません！大丈夫ですか？！」
「うん…大丈夫。君は？」
「鯰尾藤四郎です！」

鯰尾くん。髪長いなぁー…

彼曰く、彼は今馬当番中らしい。

道具取りに行こうとして僕とぶつかったんだって。

ふーん。

更に歩を進めると広大な畑が、

とは言っても見渡せる程度だが、あった。

「遅かったですな、A殿」
「一期さん…すみません、準備に手間取ってしまって…」

今日、一緒にお仕事する一期さん。

先に来てやっていたようで、

白い頬が土で汚れていた。

「あっ…と…僕は…何すれば…？」
「そちらに軍手が置いてありますのでとりあえずそれをして頂いて、そうですな…水を撒いてください」
「わかりました」

縁側に置いてある軍手をはめて

水場に向かった。

刀がこんなことをしていて

本当にいいんだろうか？

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