エピソード10 帝国のスパイ Part8 ページ8
翌日土門は吹っ切れたように練習に励む｡
土「ほら!!パスパス!!」
胃の痛みが収まらねえ･･･!!
にやにや冬海が見てやがるぜ･･･｡
失敗するとは思ってねえ笑みだな｡
と､そこへ雷門が来る｡
告発状の件だ!!
夏「冬海先生｡お願いがあるんだけど･･･いいかしら?」
冬海「お嬢様の願いを断る理由はありませんよ｡」
うーわ｡
あれが権力に媚びた大人だよ｡
よい子はあんな大人にならないでね!!
夏「遠征に使用するバスの調子を見たいので動かしていただきません?」
わー｡見ものだ〜｡
冬海「いきなりそんなことを言われましても･･･｡
私は大型免許を持ってませんし･･･｡」
土門はまさか!!と振り返る｡
他の奴等もなんだなんだと見る｡
夏「それは問題ありません｡校内は私有地ですから免許など要りませんわ｡それにちょっと動かしてくださればよろしいですし｡」
だが運転することを渋っている｡
そこで追い詰める｡
夏「あら､断る理由はなかったんじゃなくて?」
でも乗り気ではない｡当たり前だ｡
雷門の声が低くなる｡
夏「冬海先生｡」
☆★★☆☆★★☆☆★★☆☆★★☆☆★★☆☆★★☆☆★★☆
全員集まってバスを見る｡
夏「発進させて止まるだけでいいんです｡」
脂汗が酷い｡
夏「どうなさったんですか?冬海先生?」
楓「出来るだろ?ただ点検するだけなんだから｡」
俺は小さい声で呟く｡
冬海は焦っている｡
夏「はやくエンジンをかけてください｡」
エンジンはかからない｡
冬海「あれ?おかしいな?バッテリーが上がっているのかな?」
夏「ふざけないでください!!」
雷門の叱責が飛び冬海は身を竦めた｡
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作者名：さすらいの作者 | 作成日時：2018年6月4日 21時
