イナズマイレブン秋風楓の事件簿 Ⅴ (ページ30)

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エピソード11.5 Wind blowing up, a blunt heart.《吹き荒ぶ風､ざわめく心》Part7 ページ30

楓「っ～～!!先言えよ～!!」

死にたい｡
恥ずかしい｡

土「わりぃ｡あまりに可愛かったもんで｡」

飯をモシャモシャ食べてゲラゲラ笑って｡
こんな楽しい夕飯は初めてだ｡

楓「バカ｡バカバカバカ｡」

風「何が?誰が?」

風丸がにやにや笑って聞いてくる｡

楓「うっせぇ｡バカ｡」

そういうとハハハと笑う2人｡

風「そう言えば･･･雨止むかな?」

土「明日地区大会決勝だもんなぁ｡」

そんな話題にタイミングよく天気予報が始まる｡

『明日は快晴､絶好のスポーツ日和でしょう｡』

『それでは次の話題です｡明日に控えたFF地区予選決勝､40年間無敗の帝国か､今回初出場の雷門か､お互いの戦いの軌跡をダイジェストでお送り致します｡』

楓「ほぉ､まだ地区大会なのに取り上げてくれるんだな｡」

俺は感嘆してテレビを見る｡

風「すごいな｡こんなにしっかりやってくれるんだ･･･｡」

『そして今回注目したのは雷門中学の秋風楓選手!!』

楓「うぐっごほごほ!!」

土「笑笑笑笑特集組まれてやんの!!」

土門が大爆笑｡

楓「うるさい｡バカバカ｡」

『整った容姿に軽やかな足取りはかつて「フィールドの女神・アフロディーナ」とも呼ばれた秋風照菜さん､爽やかな淡い空色の瞳と力強いキーパー姿は「悪魔の末裔」と恐れられ「シュートキラー」と呼ばれた秋風剛士さんのようです!!』

『ええ､彼はその2人の息子さんですからね｡必然的にプレイスタイルも似てくるのでしょう｡』

『ですがお2人は10年ほど昔･･･｡』

『そうですね･･･｡でも他の方が教えたのではないでしょうか?彼らのプレイに魅了された方もいないことはないでしょうから｡』

背筋がざわと凍り付いた｡
なぜこんなにも恐ろしいんだ｡