エピソード11.5 Wind blowing up, a blunt heart.《吹き荒ぶ風､ざわめく心》Part3 ページ26
風丸side
土「秋風って可愛いよな｡」
風「は?」
俺は一瞬意味が理解できず間抜けな声を出した｡
土「いや､秋風って可愛いよなって言ったの｡」
風「何言ってるんだ土門｡秋風は男だぞ｡」
そう否定すると土門は軽く笑って言った｡
土「こんな背の高い中2男子があんな可愛い声出せるか?普通なら変声期来てるから出せないだろ?
それに男にはない柔らかさといい匂いがした｡」
風「は!?」
俺は更にビックリした｡
秋風はビクッと体を震わせる｡
楓「五月蝿い･･･｡」
シャコシャコ歯磨きをしながら言う秋風｡
悪いと謝ってまたこそこそ話す｡
土「それにふとしたときに見せる表情とか仕草が女｡
女子とかとならんでたり1人でいると男かなって思うけどやっぱさ､源田みたいな奴といると女だなって思うよ｡
男にはない丸みがあるもの｡」
風「気付いてたんだな｡いつからだ?」
一番気になる｡
土「御影専農戦の前かな｡
なんだろう･･･男にはない色気があって･･･いい匂いがして･･･で､もしかしたらこいつって思ったんだ｡
本気で思ったのは秋風の着替えかな｡」
見たんだ･･･｡
俺はじとっと見る｡
土「あ､見たくて見た訳じゃないよ｡たまたま｡
たまたま俺のクラスのHRが遅くて慌てて部室行ったら秋風がいてさ､さらしを巻こうとしてた｡」
風「感想は?」
土門は少し照れて言った｡
土「大きくて柔らかそうだった｡」
楓「ん･･･終わった･･･パジャマ･･･｡」
いつのまにか終わっていたのかこちらを見ていた｡
風「ハイハイ｡今日はほんとに甘えん坊だな｡」
楓「ん〜･･･｡」
かわいい｡反則｡
俺達は理性と共に頑張った｡
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作者名：さすらいの作者 | 作成日時：2018年6月4日 21時
