イナズマイレブン秋風楓の事件簿 Ⅴ (ページ3)

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エピソード10 帝国のスパイ Part3 ページ3

冬海side

影山『率いるチームを決勝戦まで進めるとは･･･流石だな･･･冬海･･･｡』

あまりに低く恐ろしいその声｡

冬海「申し訳ありません･･･!!まさかあいつらがここまでやるとは･･･!!」

電話の向こうに平身低頭で謝る｡

影山『どんな手を使ってでもいい･･･雷門中を決勝戦に参加させるな｡
いいか?「どんな手」を使ってでもだ｡
もしも失敗したときは･･･!!』

語気が強まる｡

冬海「ヒイ･･･!!わかっております･･･なんとしても不参加にして見せます｡」

秋風君を閉じ込めてもどうにか抜け出す｡
ならばもうあの手しかないじゃないか･･･!!

満足げな笑いの後にふつりと切れる｡

冷や汗を拭き心からの思いを声に出す｡

冬海「もうだめだ･･･うちのチームを決勝戦に出したら･･･私は破滅だ!!」

楓「すりゃあいいじゃん｡破滅｡面白そうじゃん｡」

砕けた調子の言葉が後ろからかかる｡

冬海「秋風君･･･!!」

いつの間に!!

口調そのものは楽しそうだか整ったその顔は恐ろしく､鬼のように歪んでいた｡

楓「どうせ､帝国のお偉いさんからこのチームを勝たせるなとか言われてんだろ?
俺は無理だと思うぜ｡決勝には出ちゃうし勝っちゃうよ｡
相手が帝国でもな｡
雷門はデータを覆す｡それだけは覚えとけ｡」

じゃあなスパイ野郎と立ち去る秋風君｡

冬海「どうしたらいい･･･わからない･･･｡」

ただただ悩むばかりだ｡