エピソード11 新監督を探せ Part6 ページ19
円堂side
秋風がタイヤの方へいくと刑事さんは口を開いた｡
鬼瓦「サッカー部の監督を探してるんだってな?」
刑事さんは静かに聞いてくる｡
円「はい･･･あ･･･まさか刑事さんが監督に!?マジ!?」
俺がキラキラ攻撃をすると困ったように言った｡
鬼瓦「俺ぁそんな柄じゃねえよ｡むしろあいつの父親の方が向いてる｡」
刑事さんは秋風の方をちらと見て言った｡
円「あいつの父ちゃん?」
鬼瓦「あいつの父親はな･･･『悪魔の末裔』と恐れられた･･･一度だけ日本代表に選ばれた選手･･･｡
秋風剛士｡
生きていれば快く監督を引き受けただろうな｡」
タイヤを叩く秋風の背中は心なしか寂しそうに見えた｡
そうだ｡授業参観でもあいつに似た人は見なかった｡
鬼瓦「でも･･･遠目で見た感じといい･･･立ち姿といい･･･表情の作り方やプレイのしかた･･･両親によく似ている｡」
秋風の背中を見つめる刑事さんも寂しそうな目をしていた｡
鬼瓦「まぁ､サッカー好きと言えばお前の生まれるずっと前からの筋金入りだ｡」
そう言って急にゴッドハンドの真似をする｡
鬼瓦「帝国との練習試合でお前さんがゴッドハンドを出したときは鳥肌が立ったね｡
伝説のイナズマイレブンが蘇ったとな!!」
その言葉を聞いたとき俺は期待が膨らむ｡
円「イナズマイレブンを知ってるんですか?」
刑事さんはおおよと返事をして言った｡
鬼瓦「すげえ強さだったぜ｡なんたって負け知らずだったんだからな!!」
秋風には悪いけどその話を聞かせてもらうことにした｡
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作者名：さすらいの作者 | 作成日時：2018年6月4日 21時
