Loved One

＃２９ ページ29

家に帰って、幼稚園のことを光にも話してみることに









光「パパ、なぁに？」


宏太「あ、光。あのね、お話があるんだ」


光「うん？」









光を膝に乗せて向かい合う









宏太「あのね、幼稚園って知ってる？」


光「ようちえん…？」


宏太「うん。お友達がたーくさんいて、1日みんなで遊ぶの」


光「ひか、、いかないもん…」

















あらあら、目に涙なんか浮かべちゃって









宏太「どうして？行きたくない？」


光「やぁだ…」









ぎゅっとしがみつく光









宏太「光、教えて？」


光「パパ、、やだ…」









次第に俺のパーカーを掴む手の力は強くなっていった









宏太「どうしたの？怖い？」


光「おともだち、いらないもん。パパ好きだもん」


宏太「パパの離れるの嫌だったの？」









コクンと小さく頷いた光



そっかそっか。怖かったのか。


トントンと背中をゆっくりと叩きながら落ち着かせる


できるだけ優しい声で話すのを忘れずに









宏太「大丈夫だよ？光の行く幼稚園、慧いるよ？」


光「けぃ、、といっしょ…？」


宏太「うん。慧、光が来るの楽しみしてたよ。見に行くだけ行ってみない？」


光「ん、、パパもいくの…」


宏太「分かってるよ。パパも一緒に見学行こうな」









見学は来週末

行く気になってくれるといいな

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