俺の方が愛してるよ (ページ9)

今日:181 hit、昨日:603 hit、合計:162,371 hit

・ページ9

︎ ︎ ︎

『どう、しました？』

MK「んー、今日ねちょっとだけ1人で歩いてみたの」

『え、大丈夫なんですか？』

MK「うん。松葉杖使えば何とか。でも久しぶりに自分だけで動いたから疲れちゃった」

『そうですよね』

MK「うん。ふっ、Aの手温かいね」

『そうですか？』

MK「うん。また眠くなってきた」

そう言うマークさんの目は本当に眠そうで

なんか、撫でてあげたくなるな

そう思って、繋がれていない方の手で

マークさんの頭を優しく撫でると

しばらくして寝息が聞こえてきたので

また眠りについたらしい

マークさんが起きてる間に

今日は早く帰るって言えなかったな

まあ、私が帰る時まで寝てたら、メッセージに残しておこう

それで病室にいられる時間まで、窓際の机で課題をやって

終わった時には既に18:00を回っていたので

マークさんが寝ているのを見届けて、そのまま病室を後にした

そして病室を出て廊下を歩いてたら

「あ、」て言われたから何かと思ったら

ジョンウさんが私の顔を見てそう声に出していたらしい

JW「あの、こんばんは」

『こんばんは』

JW「帰るの？」

『はい。今日は予定があって』

JW「そうなんだ。マーク何してた？」

『マークさんは今寝てますよ』

JW「あ、寝てるの？じゃあまた今度にしようかな」

『今日は、身体を動かして疲れてるみたいです』

JW「そっかー。あ、Aちゃんさ」

『はい』

JW「この前はごめんね。ガッツリ聞こえてたよね？」

『あー、お気になさらず。私は大丈夫なので』

JW「ちょっとあの子たち周り見えなくなっちゃってるって言うか、ほんとごめんね」

『いえ。無理もないですよ』

そう言って、「失礼します」て帰ろうとしたら

「あのさ」てまた引き止められた

JW「マクのこと、よろしくね」

『？……、はい。ジョンウさんはお友達側では無いんですね』

JW「うん。俺はマクが良ければそれで良しだから」

『あー、なるほど』

JW「聞いてるかもだけど、俺はマクの幼馴染だからさ。もしあいつらになんか言われたり、最悪なんかされたりしたら言ってね」

そう言ってくれたジョンウさんと連絡先を交換して

おまけにタクシー代まで出してくれたので

思ったより早く施設に帰ってくることができた

︎ ︎ ︎ ︎