俺の方が愛してるよ (ページ6)

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表編3 ページ6

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今日は雨で気分は憂鬱だ

そんな日は、私の大好物のパイン飴を舐めながら

高校に登校するのがお決まりだ

RJ「また飴食ってんのかよ」

『うん。ロンジュナも食べる？』

RJ「食べる」

『食べるんじゃん』

ロンジュナはほんと素直じゃないんだから

パイン飴欲しいなら早く言いなよね

そんなことを思いながら一緒に登校した

そして昼休み、スマホを触っていると

「今日来るの難しいよね。寂しいけど我慢する」て

マークさんからメッセージが来た

んー、正直こう言われると行かざるを得ないというか

病室から施設への帰り道だけタクシーを使おうか？

そんなことを考えて窓の外に視線を移した

そして放課後、土砂降りの中をゆっくり歩き

病室についた頃には肩とくつ下はびしょ濡れだった

MK「えっ、A来てくれたの？」

『はい。ちょっと来るのに時間かかっちゃいましたね』

MK「そんなのはいいよ。ビショビショじゃん」

『まあ、大丈夫ですよ』

そう言いながら荷物を置いて

自分のハンカチで水気を拭き取っていると

棚に置いてあったマークさんのタオルを貸してくれた

MK「くつ下は？」

『びしょ濡れです』

MK「ふっ、だよね。そのスリッパ使って」

『ありがとうございます』

MK「うん。てか、来てくれてありがとう」

『いえ』

MK「寒くない？俺のそこにあるパーカー着てな」

『ありがとうございます』

そしてマークさんのパーカーを羽織って

裸足でスリッパを履いて椅子に座ると

ニコニコした顔で見られたから不思議だった

MK「今日は何もかも気分が乗らないんだよね」

『ですよね。憂鬱です』

MK「わかる。Aは憂鬱な時なんかする？」

『んー、パイン飴を食べます。好物なので』

MK「おー、そうなんだ」

『はい。マークさんは何かしますか？』

MK「俺はね、ひたすらぼーっとするか寝るかな」

『ふふ、寝るのいいですね』

MK「そうなんだよー。それと音楽聴くかな」

『私もそれやります。楽に感じますよね』

MK「そうそう」

そんな話をしてたらいつの間にか暗くなってて

自分で払おうと思ったタクシー代は

「来てくれたお礼」てマークさんがタクシー代をくれたので

お言葉に甘えてそれで施設に帰ってきた

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