俺の方が愛してるよ (ページ17)

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表編12 ページ17

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『え、来週退院？』

MK「うん。松葉杖なしで1人で歩けるようにはなったし、もう普通の生活していいよって」

『そうなんだ。リハビリはどれくらいの頻度で来るの？』

MK「週３だよ。これからは家から通うことになるかな」

『そっか。退院おめでとう』

MK「うん、ありがとう」

そっか、マークくん退院できるんだ

やっとお家に帰れるんだね。よかったって

そう思ってたけど、マークくんはなんだか嬉しそうじゃなかった

『嬉しく、ないの？』

MK「んー、Aと毎日会えなくなるのが寂しいから」

『でも、リハビリの日は私も付き添うよ？』

MK「ありがとう。でも週3じゃん。毎日は会えなくなるから」

本当に私と会えないのを寂しそうにしてて

まるで私のことが好きみたいな

そんな風に感じて危うく勘違いしそうだ

だって、これまでのスキンシップも毎日してたお話も

マークくんの病院生活がつまらなくないようにするものだったよね

私はそう思ってたけど、本当はどうなのかな

『じゃ、じゃあ私がマークくんが会いたいと思った時に、マークくんの家に行こうか？』

MK「え、ほんとに？」

『う、うん。迷惑じゃなければ、だけど』

MK「迷惑なわけないじゃん。嬉しいよ」

『ならよかった』

ちょっと安心してそう言うと

ベッドでマークくんの隣に座ってたから

すぐにギューって抱きしめられて、しまいには

「離れたくないな……」なんて言うもんだから

心臓が全然落ち着かなかった

『学校に行ったら、マークくん、みんなに沢山話しかけられそうだね』

MK「そうかな？Aがもし俺と同じ学校で同じクラスだったら話しかけてくれるの？」

『えー、私はそんな人気者に自分からは話しかけないよ』

MK「俺、別に人気者じゃないしㅎ」

『人気者だよー。マークくんのお友達見てたらわかる』

MK「そういうAも、学校では人気者のくせに」

『え、私？いやいやそんなわけㅎ』

MK「ロンジュンくんがAはモテるって言ってた」

『そんなの絶対嘘だよㅎ』

そう言うと、マークくんにギュっと腰を引き寄せられて

「絶対浮気しないでね」て耳元で言ってくるから

気になってマークくんを見ると

目が合った瞬間にキスされた

はぁ……これじゃあ心臓が足りないよ

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