俺の方が愛してるよ (ページ1)

今日:592 hit、昨日:676 hit、合計:162,179 hit

表編1 ページ1

︎ ︎ ︎

今日もいつも通りに過ごすはずだった

だけど、それは無理だったらしい

朝起きて、施設のおばさんたちに挨拶して

ロンジュナは支度が遅いから置いていこうって

そんな気持ちで家を出たら

だいたい通学路の公園付近で追いつかれる

RJ「いつも言うけど歩くの遅くね」

『ゆっくり歩きたいもん。先行ってていいよ？』

RJ「いや、別に急いでないからいいけど」

『じゃあ文句言わないでよー』

RJ「はいはい。すみませんでしたー」

そんな会話をして高校につくと

マリちゃんと「おはよー」て挨拶して

ホームルームが始まるまでお話する

それで、授業は「赤点取らなきゃいいかな」くらいの気持ちで

なんとなく受けて、あとはぼーっとする

そして放課後になるとマリちゃんとバイバイして

薄暗くなるまで図書室で音楽を聞きながらぼーっとする

薄暗くなったら絶好の下校のタイミングで

もうすぐで夜だなー、なんて思いながら帰るのが好き

それで、通学路の信号で１回止まって

青になったから横断歩道を歩き出したんだけど

中間くらいまで歩いた所で、信号無視の車が目に入った

渡り終わった人やまだ渡る前の人たちから

「危ない！」て言われてるのは耳に入るんだけど

私の身体はここから逃げる気がないらしく

その身体の意志を受け取って

「私の人生もここで終わりか」なんて諦めて目をつぶった

すると次の瞬間、私の身体が誰かに包囲されて

少し先の道路に一緒に投げ出された

何が起きたのか分からなくて目を開けると

私を抱きしめながら、頭から血を流してる男性がいて

ものすごく焦ったし、気が動転したけど

直ぐに大人の方々が駆け寄って来てくれて

ちゃんと救急車も呼んでくれた

そんな事故にあった私は、一緒に救急車で運ばれて

打ち付けた背中の手当をしてもらった後

緊急手術を終えて、目を覚ました彼の元へ

施設のおばさんと一緒にお礼とお詫びをしに行くことにした

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎