・ ページ9
︎ ︎ ︎
そして放課後、帰りの支度を終わらせてロンジュナの元へ行けば、なんだか悲しそうな顔をしていた
『ロンジュナ？』
RJ「あ、ごめん」
『………なんかあったんでしょ』
RJ「今日描かなくてもいい？」
『うん。いいよロンジュナに合わせるし』
RJ「でも、一緒に美術室来てくんない？」
『うん。いいよ』
どうしたのかな、もしかして告白の件だったりする？
そんなことを考えながらロンジュナについて行って美術室に入った
RJ「あの、さ」
『うん』
RJ「………俺、フラれた」
『………そっか、そりゃ辛いよね』
やっぱりそれかーって感じで
今にも泣きそうなロンジュナの背中をさすると
鼻をすする音が聞こえた
失恋って人の感じ方によって痛みが違うから
どんな言葉をかけるのが正解か分からない
『もっと沢山泣けばいいのに』
RJ「………かっこ悪いだろ」
『そんなことないよ。悲しい時は泣くのが1番だよ？』
そう言って背中から手を移動させて頭を撫でてあげれば
「ちょっとごめん、今だけ」て
そう言って私に抱きついて、さっきよりも更に泣き出した
『それだけ好きだったんでしょ？』
RJ「うん」
『なら泣くのはしょうがないってことにしよ』
RJ「うん、ありがとう」
泣き止んだ後、ロンジュナは放心状態で
「俺、明日からどうやって生きればいいの？」て
そこまで沼らせる先輩にびっくりだよ
『それはわかんないけど、普通の生活してたら時間だけは進むと思うよ』
RJ「お前、本当にロマンがない、本読まないやつだなㅎ」
『悪かったね？本なんて読みませよーㅎ』
RJ「ふふ、でもAがいてくれてよかった」
『役に立ってるならいいけど』
RJ「うん。俺1人ならずっと泣いてたかも」
そう言って私から手を離すと
「ありがとう。もう大丈夫」て真っ赤な目で教えてくれた
『ふふ、帰ったら目冷やしなよ？』
RJ「だよなー、若干熱っぽいもん」
『まあ顔酷かったら休むのもありㅎ』
RJ「明日の委員会Aだけになるじゃんㅎ」
『そんなのは任せてよㅎ』
RJ「ありがとなㅎ」
そう言って、脱力しながら笑うロンジュナは
これから家に帰っても泣くんだろうなってそんな想像ができてしまった
︎ ︎
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆rrk☆
| 作成日時：2023年12月13日 23時
