愛執と偏愛は隣り合わせ (ページ32)

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・（JN）ページ32

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JN said

『どうしたの？』

「楽しかった？」

『うん、ユアとジョンウオッパ仲良くてさ、ずっと2人で話してて聞いてるだけでも面白かったよ』

「ジョンウオッパ……？」

『え？うん。ジョンウオッパのこと知ってるの？』

「ううん、知らない」

俺がそのオッパ呼びに過剰に反応したからか

知り合いかと聞かれたけどそうじゃないじゃん

そりゃ、俺は同じ歳だからオッパなんて呼ばれたことないけど

ソミとドンヒョガとA以外の誰かに何事も先を越されるのが許せない俺は

Aに初めてのオッパ呼びをさせたその人にすごく嫉妬した

『じゃあ何に反応したの？』

「オッパって、言った」

『うん。そう呼んでって言われたから』

「呼んでって言われたらそんな簡単に呼ぶの？」

『だって、年上なのは変わりないから』

その理論も間違ってないけどさ

誰とでも仲良くして誰にでもいい顔するAは心底イラつく

嫌いじゃないよ？なんで俺らだけじゃないの？てイラつくだけ

その答えを聞いて、珍しく俺が感情を表に出して不機嫌さが全開だからか、俺の名前を呼ぶAの声が少し不安そう

別に怖がらせたいわけじゃないんだけどな

『ジェノヤ』

「うん」

『もしかしてなんだけど、オッパ呼びに憧れあったりする？』

「いや、俺はAにオッパって呼んでもらえないから」

『なんだ、そういうこと？』

そう言って、心底安心したような顔をして俺の上に座ると

首に腕を回されてニコって笑われた

はぁ……、可愛いね。その顔、俺ら以外にも見せてんのかな

そんな事を考えて次は不安になったけど

目を逸らさないAに負けじと見つめ返してたら

「ジェノオッパ」て呼んでくるから可愛すぎてフリーズした

それで、「ジェノオッパ、大丈夫？」てフリーズする俺の頭を撫でてくるから

腰を引き寄せて抱きしめたらクスクス笑ってるんだけど

『ジェノオッパ、どうしたの？』

「可愛いから、あんまりオッパって言わないで」

『ふふ、気に入った？』

「うん。外でなんて絶対だめ、襲いそう」

『そこは我慢してよねㅎ』

そんな会話が終わってキスしてる時には

既に俺のさっきまでの機嫌なんて治ってて

Aは特別俺の機嫌を治すのが上手いよなって思った

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