愛執と偏愛は隣り合わせ (ページ24)

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ストーカー（SM）ページ24

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SM said

『ねえソミ、ジャージ貸してくれない？』

「え？今日持ってきてたよね？」

『そうだよね？私も持ってきた記憶があるんだけど、朝ロッカー入れたらなくなってて』

まただよ。Aはよくこういうことをされるの

いじめとかじゃなくて、変に好かれてって方ね

ジャージを貸した後、ドンヒョガとジェノの所へ行って

Aの物が盗まれた事を報告すると

HC「なんであいつはキモイやつからも好かれんだよ」

「Aが誰にでも優しくするからでしょ」

JN「いつ無くなったの？」

「朝入れてさっき見たらなかったらしいから、一限から三限の間だね」

JN「A組って二限移動教室だったよね？ならその時間じゃない？」

HC「じゃあ違うクラスのやつか？」

JN「その可能性が高いけど、もしかしたら同じクラスで1番最後に教室を出てる人の可能性もある」

「はぁ……。毎回Aが可哀想」

JN「うん。だからなるべく早めに犯人見つけないと」

HC「だな。この前も使ったけど、A組にカメラ仕掛けた方が確実だよな？」

JN「明日持ってきて放課後設置しよう」

HC「了解。帰りに肉まんでも買ってやるか」

「あとパインアメね！」

HC「だな」

こうやって私たちはすぐ計画をしてAを守る体制に入る

物がなくなり出したら、私とジェノとドンヒョガのロッカーでAの物を保管したりしてこれ以上取られないようにするんだ

あと、仕掛けるようにコンビニで買ったハンカチにAの香水をつけてロッカーや下駄箱に忍ばせて置くこともある

Aは私たちがこうやってすぐに犯人探しをしてることに気づいてるんだろうけど

何にも言ってこないし、犯人を捕まえたあとは「ありがとう」て抱きしめてお礼を言ってくれて嬉しいから

私たちからも何も言わないようにしてる

あと、Aの私物が盗まれて返ってきたとしても汚いし気持ち悪いから全部変え買えてるよ

でも、高1の時に盗まれた筆箱についていたキーホルダーは、中学の時にドンヒョガが修学旅行のお土産で渡したやつでさ

返ってきても汚いから、ドンヒョガが「それ捨てろよ」て言ったら

「絶対捨てないもん」て珍しくAが泣くから私たち3人は大慌てだったんだけど

それだけAが私たちを大切にしてくれてる証拠だから嬉しかったんだよね

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